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Tohazugatali Medical Review

119荷主研究者:2005/08/13(土) 02:50:22

http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20050218/morning_news005.html
2005/02/18 西日本新聞
九州大 新タイプ止血剤開発 来年にも臨床治験 心臓血管手術で効果

 九州大病院(福岡市東区)は十七日、大動脈瘤(りゅう)などの心臓血管手術で、血管と人工血管を縫い合わせた後の出血を迅速、確実に抑える止血剤を開発したと発表した。同大は化学品メーカーと共同で一年後をめどに臨床治験を始め、三、四年後の商品化を目指す方針。

 開発したのは、同大医学研究院医用工学分野の松田武久教授、同大病院心臓血管外科の森田茂樹助教授らと三洋化成工業(京都市)の研究チーム。

 同大によると、胸部大動脈の手術では人工心肺装置を使用するが、同装置のポンプなどに血液が固まらないよう、抗凝固剤を使用する。手術の縫い合わせ部分の出血を抑える止血剤は現在もあるものの、抗凝固剤を使用した状態では接着効果がないという。このため、止血には大量の輸血などが必要となるが、手術が長期化し患者の負担につながる。

 研究チームは、松田教授が約二十年前に開発した、粘性がある液状の化合物で発がん性のない「ウレタンプレポリマー」を止血剤に使用できないかと着目。二〇〇二年からブタなどを使った実験を始めた。

 その結果、ウレタンプレポリマーは抗凝固剤を使用していても止血効果を持つことが判明。体液などを吸収しながら数分で血管に密着し、はがれないなどの効果が明らかになったという。

 森田助教授は「従来の止血剤は人間の血液など生体でできており、ウイルスが混入している可能性も否定できず、この点でも新しい止血剤は安全」と話している。


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