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Tohazugatali Medical Review
1090
:
とはずがたり
:2009/09/04(金) 13:20:48
<静岡県>
〈09総選挙〉「選択」で揺れる医師会 誰を支持、組織との間にねじれも
http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908210401.html
2009年8月20日
医療崩壊の危機を背景に、これまで与党を支えてきた医師会に変化が表れている。小泉改革による社会保障費抑制をきっかけに、民主支持に転じる動きもあれば、あくまで自民の実行力にかける動きもある。組織にとらわれない医師たちの「真剣な選択」の結果、県組織との間にねじれも生じている。
公示まで1週間を切った13日夜、7区の候補者のうち自民、民主、無所属の3候補が、浜松市内で医師たちと顔を合わせた。地元医師連盟主催の医療政策討論会。医師らが選挙で誰を支持するのかを決める大きな判断材料だ。
3人は海外との比較データや地元病院の苦境を例にあげるなど、相当準備して臨んだことをうかがわせた。集まった約200人の医師らは予定の1時間半を超えても、熱心にメモをとりながら各候補の主張に耳を傾けた。
医師会はこれまで、選挙のたびに自民支援を続けてきた。しかし、小泉改革による年間約2200億円の社会保障費抑制が事情を変えた。
解散間近と見られた昨秋、県医師会は県内8選挙区の自民の立候補予定者を集め、1人ずつ医療政策を語らせた。推薦の可否を検討するとして、事実上小泉改革路線との決別を迫った。
県医師会の政治団体「県医師連盟」は今月6日、1〜5区と8区は自民候補を推薦するが、6区は自主投票、7区は郵政造反組で小泉批判を続ける無所属元職城内実氏を推薦することを決めた。篠原彰副委員長は「自民への不満は間違いなくある」と認めつつも、民主は「財源論で不安がある」とした。
しかし、医師会も一枚岩ではない。1区について、県医師連盟は自民候補を推薦したが、地元の静岡医師連盟は自主投票に決めた。
静岡市内の男性内科医(60)は「あんな痛い目にあっていてまだ自民なのか。両候補者を呼んで考えを聞いたり、会員にアンケートをとったりして決めるべきだった」と不満をあらわにし、「組織が誰に推薦を出そうが、今回は自分で選ぶ」と話す。
一方、討論会が開かれた7区。15日にあった自民前職片山さつき氏の決起集会に、浜松医師会の山口智之会長が姿をみせた。浜松医師会は、県医師連盟が決めた城内氏推薦の方針に従わず、討論会の結果などをもとに片山氏推薦を決めた。
小泉改革を徹底批判する城内氏ではなく、なぜ「小泉チルドレン」の片山氏なのか。浜松医師会は、国の地域医療再生基金をもとに救急と周産期医療のトレーニングセンターを設立して若い医師を呼び込む構想を持つ。基金獲得をめぐる他地域との競争の中で、構想を共に進めてきた「片山氏の手腕」に期待を寄せた結果だった。
■医療政策討論会での3候補者の主な主張
<城内実氏(無所属)> 現在の低医療費政策は憲法の生存権に反する。原因は小泉政権下での構造改革、市場原理主義にあり、医療崩壊は人災だ。非営利型の国民皆保険制度を守る。医師臨床研修制度を見直し、混合診療、後期高齢者医療制度を廃止する。
<斉木武志氏(民主)> 道路整備には特定財源はあるが医療にはない。社会保障費は余りが回ってきていて税金の使い道がおかしい。医療ミスの訴訟リスクも高まり、国は無過失補償制度でリスク軽減を図るべきだ。将来的に、消費税を社会保障専門に使う。
<片山さつき氏(自民)> 医師の稼働率が低いことに問題がある。自民党は社会保障費2200億円抑制を方針転換した。国の基金を使って浜松にトレーニングセンターをつくる。後期高齢者制度は一部課題があるが、いたずらに老人保健制度に戻すのは無責任。
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