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Tohazugatali Medical Review

1086千葉9区:2009/08/20(木) 23:08:47
http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908200118.html
〈選択の足もと 09総選挙 現場から〉医療 医師偏在、救急ピンチ
2009年8月18日

 日向市の千代田病院は、会長の千代反田(ちよたんだ)泉さん(82)が1960年に開業した総合病院で、72年には救急病院の指定を受けた。過酷な当直勤務を軽減し、せめて土日曜は勤務医に休んでもらおうと、代わりに東京などから非常勤の医師を招いている。その数30人ほどで、費用は年間約7千万円。救急医療は赤字ながら、「地域の医療を守りたい」としのいできた。が、千代反田さんの表情は晴れない。

 今年4月初めの夜、恐れていたことが起きた。

 同市郊外の市道で、脱輪している車が見つかった。運転していた60代の男性は、救急車到着時には心肺停止状態。救急隊は搬送先を探したが、計七つの病院が「受け入れ不能」との返答だった。結局、1時間後にようやく見つかった搬送先で、男性の死亡は確認された。

 この日は土曜。千代田病院も七つの病院の一つで、受け入れを断った理由は「満床」。千代反田さんは今、「残念です……」と肩を落とす。


●対策へ修学資金

 厚生労働省の06年度の調査によると、県内の医師数は2557人。90年より655人増えた。人口10万人あたりでは222.7人で、全国平均(217.5人)を上回る。ただ、県内を7区分した2次医療圏のうち、全国平均以上は宮崎市が入る宮崎東諸県医療圏の314.4人のみ。日向市を含む日向入郷医療圏は146.0人で、偏在は明らかだ。

 実際、千代田病院を含む日向市と門川町の計3病院は95年から、重症患者を受け入れる2次救急を輪番で担当。しかし、医師不足は止まらず昨年までに千代田以外は離脱を余儀なくされた。千代反田さんは「気持ちだけで続けている」と明かす。

 関係機関も手をこまねいているわけではない。県は医学生のための修学資金(奨学金)を用意。借りた期間分を県が指定する病院で働けば、返還は免除される。宮崎大も医学部の推薦入試で、県内向けの「地域枠」「地域特別枠」を設けた。ただ、県医療薬務課の担当者は「色々と手を打っているが、根本は国にやって欲しい」と話す。

 医療現場からは国が進めた「診療報酬の引き下げ」と「新医師臨床研修制度の導入」が、医師不足の元凶との指摘もあるからだ。

 診療報酬は、社会保障費の抑制を理由に02年度に2.7%、06年度には過去最大の3.16%引き下げられた。全国公私病院連盟などの08年度の調査では、回答した1180の病院のうち76%が赤字。また04年度スタートの研修先を自由に選べるようになった制度によって、医師の卵は大学に残らず都市部などへ流出し、困った医局は派遣先の病院から医師を引き上げるようになった。


●「責任感が頼り」

 重い負担を強いられる地域医療の担い手たち。日向入郷医療圏の医師らは「勤務医の責任感に頼っているのが現状」「支援を待っていたら、また犠牲者が出る」と訴える。

 日向市の患者が病院に受け入れられずに亡くなった問題は、発覚直後の県議会でも取り上げられ、ある県議は「日向にはこれだけ医師がいるのに、不足と言ってはいけない。無責任だ」と発言した。一方、今回の衆院選で各党は「診療報酬の見直し」「医学部定員増」「医師偏在解消」などをマニフェストに示す。

 人々の命に直結する地域医療の現場が今どうなっているのかを、政治家はどれだけ知っているのだろう。いまだに白衣をまとう千代反田さんには、「聞こえのいいことを言っている」としか思えない。(石田一光)


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