したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Tohazugatali Medical Review

1083千葉9区:2009/08/15(土) 20:47:44
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/09_sousenkyo/shizuoka/CK2009081502000259.html
細る地域医療どうする 志太榛原地域、医師・住民に危機感
2009年8月15日

 「総合病院がなくなりかねない時代が来るなんて」。静岡県の中部に位置する志太榛原地域で今、こんな嘆きが聞かれる。小泉政権を筆頭に自民・公明の与党下で進められた医療改革が、合理化の理念とは裏腹に地方都市の医師不足を深刻化させ、総合病院さえ閉鎖の危機に陥る「医療崩壊」を引き起こした。「衆院選は好転のきっかけになるのか」。各党のマニフェストに医療問題が挙がる中、関係者は期待と不安に揺れている。 (静岡総局・広瀬和実)

 「このままいくと、年度内で閉鎖されるのでは」

 病院職員らが真顔でこう話すのは、牧之原市、吉田町が組合を設けて運営している榛原総合病院の実情だ。

 原因は医師不足。最盛期は60人以上いたのに、小泉政権発足後の2005年度末で42人、今年4月は36人、そして今月はついに28人の“危険水域”に突入した。

 そもそもは04年に始まった臨床医の新研修制度が発端だ。新卒医が自由に研修先を選べるようになった結果、大都市の大学病院に人材が集中し、地方の病院が敬遠されるようになった。

 榛原総合病院でも、医師を派遣してくれていた浜松医大自身が医師確保に迫られる中、人材難に陥った。

 追い打ちをかけたのが、小泉構造改革による診療報酬の引き下げと、医療費抑制策だった。病院は人件費の削減を迫られ、医師は報酬減で意欲をそがれ、医師不足に拍車が掛かる悪循環。

 現在、内科や循環器科、脳神経外科の常勤医はゼロだ。牧之原市民が脳内出血や心不全を起こしても、救急車は大井川を越えて藤枝、島田市まで行かなければならない。

 窮余の策として牧之原市などが7月、指定管理者制度による民間委託を打ち出したが、先月末の締め切り時点で応募はゼロ。

 「緊急に手術が必要なとき、牧之原に病院がないと助からないかもしれない」。こうした声は、いまや地域住民に共通の不安だ。

 深刻なのは、医師不足が地域全体に広がっている点だ。

 焼津、藤枝市などを含む志太榛原地域の公立4病院は、重症患者への対応や医師の負担軽減のため、昨年2月に救急医療体制協議会を結成し、共同対応のルールを作った。

 だが、救急医療の鍵を握る循環器科、脳神経外科の医師不在は焼津市立総合でも起き、島田、藤枝の負担が増大した。

 「国道150号沿いは榛原から焼津まで循環器科医がいない。このエリアの救急医療が破綻(はたん)する」。島田市民病院の近藤真言副院長は、こう危惧(きぐ)する。

 地域住民にも危機感は強い。牧之原市の主婦谷沢喜保子さん(69)が「市民も何とか行動を」と病院を守る市民の会を発足させたところ、瞬く間に会員は1500人になった。

 衆院選に向けたマニフェストでは自民、民主とも「診療報酬引き上げ」を掲げており、医師不足への問題意識はうかがえる。民主は医師養成数の1・5倍増もうたう。

 だが谷沢さんは、今、目の前にある危機を解消する「即効性」を求める。「救える命を救えるよう、何とか病院を残してほしい」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板