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Tohazugatali Medical Review

1078千葉9区:2009/08/14(金) 18:06:19
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20090813-OYT8T01166.htm?from=nwlb
「医療崩壊」病院の危機


公立病院の医師不足は深刻(海部病院で)  「4年前に着任した時は医師が不足しているとは全然感じなかったが、今の状況はガタガタだ」。県立海部病院(牟岐町)の川端義正院長は険しい表情で語る。就任した2005年4月には、12人の常勤医がいたが、都市部の病院に移るなどして、今年4月までに7人になった。

 辞めた常勤医5人のうち1人は産婦人科医で、病院から常勤の産婦人科医がいなくなった。他の病院から医師を派遣してもらってしのいだが、派遣が困難になった07年8月末、ついに出産の受け入れを休止した。海部郡内にお産ができる施設がなくなり、妊婦たちは現在、牟岐町から車で1時間以上かけて阿南市や徳島市の病院に通っている。

 阿南市の産婦人科で08年12月に長男を出産した牟岐町の女性(35)は「出産前は週1回のペースで一人で車を運転して通った。体力的にも精神的にも負担が大きく、ガソリン代も高くついた。地元で生みたかったのに」と話す。

 へき地の医師不足は深刻だ。医師たちの専門医志向や、生活が便利な都市部の勤務を希望する傾向が原因だと言われている。5年前から研修医が自分で研修先の医療機関を選べるようになったことも影響している。

 県によると、県内の医療機関で働く医師は、06年末現在で2174人。人口10万人当たりの医師数は270人で全国2位だ。ところが、3分の2が徳島市など県東部に集中しているという。

 「地方の病院だと、専門分野だけでなく、どんな病気でも診なければいけない。それが避けられる理由かも」と海部病院の圓乗(えんじょう)敏秀事務局次長は分析する。

 医師不足によって患者も減り、病院経営が厳しくなる悪循環。海部病院では08年度、入院患者は2万4617人で前年度より約2割減った。外来患者も4万9446人で約1割減。このため、08年度は約1億4000万円の赤字になる見込みという。

 「『医療崩壊』とよく耳にするが、まさに今、この病院で起こっている」と川端院長は肩を落とす。県内の公立病院の多くが同じような問題を抱えている。

 国や県は、解決策を病院の「集約化」に求める。総務省は07年、公立病院の経営改革のガイドラインを策定。県も09年3月、県内の公立病院の再編・ネットワーク化の基本方針を決めた。県内を6地域に分け、病院を統合したり、拠点病院を置いたりして集約化を進める方針だ。「海部病院に郡内の医師を集め、効率的に運営する方法もある。ただ、それには地元の理解が不可欠だ」と県の担当者は言う。

 県の方針に対して、日和佐、由岐と二つの町立病院を持つ美波町は、早々と両病院の存続方針を打ち出した。由岐病院の木本節事務長は「我が町の医師がこれ以上減ることは考えられない」と反発。集約化は難航しそうだ。

 医師不足、経営悪化。負の連鎖を断ち切る処方せんを示すことができるのか。政治の力が問われている。(浦野親典)

おわり

(2009年8月14日 読売新聞)


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