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Tohazugatali Medical Review

1066千葉9区:2009/08/09(日) 18:53:31
http://www.sakigake.jp/p/special/09/kokusei/kokusei_05.jsp
迫る衆院選 国政のはざまで[県内リポート]
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 「病院がなくなるのではないかと不安。自宅で面倒を見てもらえないお年寄りは、行き場がなくなってしまう」

 北秋田市米内沢の北林栄紀さん(64)が、表情を曇らせた。北林さんの義母(77)は4年前から自宅近くの公立米内沢総合病院に入院しており、寝たきりとなっているからだ。

 北林さんは5人暮らし。家族を中心に地元で約70年続く食堂を切り盛りしており、仕事は午前9時ごろから午後8時ごろまで。北林さんは昼の出前を担当するほか運転代行業も行っており、自宅に帰るのは連日深夜になる。在宅で義母を十分に介護するだけの時間的余裕は家族になく、「過疎化で売り上げも年々減っている。暮らしは楽ではない」と北林さん。一家にとって、義母を安心して預けられる公立米内沢は心強い存在だ。

 ◇    ◇


多くの高齢者が診察を待つ公立米内沢総合病院の待合室。地域医療の立て直しが急務となっている
 全国的な医師不足で、同市内の公立病院は苦境に立たされている。常勤医2人(歯科医を除く)の市立阿仁病院は10月から無床診療所に改組、同月開業予定の北秋田市民病院(指定管理者・県厚生連、320床)は常勤医を計画の約半数の15人しか確保できず、稼働病床も約半数にとどまる見通し。公立米内沢は、市民病院と連携し病状の安定した患者を受け入れる計画だったが、同病院の医師不足のあおりを受け、同月以降の運営規模は不透明なままだ。

 「市民病院に加え、赤字体質が深刻な公立米内沢を計画通りに存続させることは財政的に困難」と市幹部。市は今後、市民病院の運営にも公費負担(赤字補てん)を余儀なくされる見通しとなっており、公立米内沢の大幅な規模縮小は不可避との見方を示す。

 その一方で、縮小に伴い入院患者が退院を迫られた場合、受け皿となるはずの市内の施設、病院に余裕はない。市高齢福祉課によると、市内の特別養護老人ホームは入所待機者が200人以上おり、利用者負担が重い介護老人保健施設でさえ満床状態。市民病院も、医師不足のため対応できる入院患者数は限られる。北林さんは「在宅介護をしようにも、日々の暮らしがそれを許さない。どうすればいいのか」と戸惑っている。

 ◇    ◇

 国は、医師不足を招いたとされる新人医師の臨床研修制度を来年度から見直すことを決定。また、追加経済対策として、自治体の医師確保や病院再編などを支援する地域医療再生基金(3100億円)を創設した。しかし、この地域が対象になるかや、政策の効果がすぐ表れるかなどは未知数だ。

衆院選を控え、多くの政党が医学部の定員増など医師不足対策を掲げ、崩壊の危機に直面する地域医療の立て直しを訴えている。北林さんは「『暮らしの安心』を守ってくれる政策を提示しているところ(政党)に、一票を投じたい」と力を込めた。

 臨床研修制度
新人医師に病院での研修を義務付ける制度で、2004年度に導入。研修先を自由に選べるため、新人医師が都市部に集中し、人手不足に陥った大学病院が地方の自治体病院などに派遣していた医師を引き揚げたことで、医師不足が加速したとされる。来年度から、都道府県や病院ごとの募集定員の制限、必修診療科目数の削減を柱とした見直しが行われる。
(2009.8.1付)


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