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電力・発電・原子力スレ

3896とはずがたり:2016/10/22(土) 19:24:19
自宅のガレージで原子炉を作ってしまった高校生
http://business.newsln.jp/news/201310311334460000.html
Posted 3 years ago, by Oscar Stanley

Youtubeのチャンネルの中でももっとも人気の高いVsauceが「Cruel Bombs(汚い爆弾)」についてのビデオを公開し、視聴者数は公開1日目にして既に55万PVを超えるなど異常な反響を集めている。

このビデオが反響を集めているというのも当然かもしれない。なぜならば、彼によると、核反応を伴わない単なる放射性物質をばら撒くだけの核爆弾であれば、比較的簡単に作ることができ、1994年にはミシガン州の17歳の高校生が自宅の裏庭のガレージで原子炉を製作し、実際に稼働させる実験を行ったというのだ。

ホビイストの中には、静電相互作用によってイオンプラズマを閉じ込めて重水素の核融合反応を起こすことができる「Fusor」と呼ばれる装置を作って実験をする人もいる。最近のニース番組でもどこかの高校生がFusorを自作して核融合反応の実験を行っているということが紹介されていた。

しかし、彼の作った原子炉とは、Fusorではなく、核燃料としてリチウムを使った本物の原子炉を目指したものとなるのだ。ただし、臨界に至る性能をもったものではなく、中途半端に大量の放射能だけをまき散らすいわば、Crude Breeder Reactorとなったのだ。

この高校生の実験は、直ぐに地元の警察の知るところとなり途中で止めることができたものの、この自家製の原子炉のため、ガレージの周囲は自然放射能の1000倍の放射能(ビデオでは規制値の1000倍といっているがWikipediaでは自然放射能の1000倍と書かれている)で汚染される状況となり、FBIや原子力規制委員会の手によって放射能除染作業が行われることになったのだという。

しかし、この高校生が行った実験は公表はされず、1998年にHarper's Magazineが「The Radioactive Boy Scout」というスクープ記事を報じるまでは公にはされなかったというから恐ろしい。

ここで思うのは、17歳でホームメイドの原子炉を作ってしまうような少年はどれほどまでに天才なのかということとなるのだが、実際のところ彼のその後はあまりぱっとしなかったらしいのだ。彼はその後、コミュニティーカレッジに進み、US Navyに入り USS Enterpriseでの勤務となった。実際のところ彼は Environmental Protection Agency (EPA) で原子力関連の専門職につくことを望んでいたのだが、それは叶わなかったのである。また、USS Enterpriseでも原子炉関連の職に就くこともできなかったのである。

なぜなのか?

これには単純明快な答えがあるのだ。彼は1994年に自宅の裏庭で行った実験で既に法律で定められている原子力関連の技術者の生涯許容被ばく量を超えてしまったのである。

彼は、1994年の実験が摘発(米国における原子力関連法規は、個人が原子力災害を起こすということは前提とはされておらず、また個人が起こした原子力災害に対する罰則規定もないため、彼は法律的には処罰はされなかった)された後、被ばく検査を受けることは拒否したのだが、実際のところ、彼の被ばく量は限度を超えていたことは明らかだったのだ。

ここで問題となるのは、別に天才であるわけでもなく大した専門知識もあるわけではない(恐らく大学生程度の化学の知識はあったのかもしれない)普通の高校生が周り中に放射能をまき散らす原子炉を作ってしまったという点にあるのかもしれない。


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