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電力・発電・原子力スレ
3485
:
とはずがたり
:2016/03/24(木) 07:44:00
?いずれにせよ、事故検証の結果に大枠では大きな差はないものの、展開する議論には一定のズレがある。それは、それぞれの情報収集のあり方や関わっているスタッフの差によるものといえるだろう。
?吉田調書はその中でも、「政府事故調」が吉田氏に聞き取りをし、それをA4用紙で400ページにわたる調書にまとめたものだ。この調書は、吉田氏から聞き取りができなかった国会事故調の報告書を作成する際にも利用された。
?この報告書がいかなる価値を持つのかを理解するには、そもそも、事故調がどのようなプロセスで実施され、何を目的に行われるかを簡単に把握しておく必要があるだろう。
?事故調が事故検証を進める過程は、組織犯罪の裁判や推理小説に似ている。
?被告や関係者が多数いて、それぞれの言うこと、見てきたものへの認識はバラバラと食い違う。なかには、嘘を言っている人や事実誤認をしている人もいる。そのため、それぞれの人が持つ事件に関する記憶をとりあえず聞き出していく。そして、全員の証言を並べてみて、全員に一致する明白な客観的事実と、そうでないものを分け、後者については言葉の論理関係や状況証拠などから、誰の見解が事実なのか特定していく。
?ただし、事故調の目的は裁判や推理小説とはまったく異なる。事故調は、誰かを犯人として断定し、責任追及することを目的としていない。その役割は、あくまで「後世に事故から得られる教訓を残し、再発を防ぐこと」にある。
?なお、3つの事故調はそれぞれ、何百人という協力者から証言や状況証拠、前提知識を把握し、何十人というスタッフがそれを丁寧に検証し、「ここまでは事実として間違いない」という点を報告書にまとめたものだ。それぞれの報告書は出版され、Webから閲覧できる資料なども残っている。
吉田調書に新情報はほとんどない
?前提2:吉田調書そのものに重要な新情報はそれほどない。
?吉田調書を巡る議論を追っていくと「吉田調書が公開され、他の非公開調書も公開されていけば、そこには新情報があふれているはずだ」という強い期待を持っている人がいることに気づく。また、「政府やマスコミは真実を知りながらそれを隠蔽している」という陰謀論が好きな人や、そうでなくても「原発は危ない」ということを改めて強調するために、利用可能な論拠を調書に求めている人もいる。あるいは「ほら、やっぱりこんなとんでもないことになっていたではないか。だから、当初は調書を非公開にしたに違いない」と。
?しかし、残念ながら、吉田調書自体にはそうした意図に応えてくれる新情報はほとんどない。
?最大の理由は、「重要な論点はすでに事故調報告書に記載されている」ということにある。先に述べた通り、事故調はそれぞれ膨大な数の証言(政府が772人、国会が1167人、民間が約300人)を収集したうえで事実関係を特定している。これに対して吉田調書は、現場を統括する立場にいた責任者の証言である。そこに記述された重要な事実の多くが、多角的に検証されており、すでに事故調報告書には盛り込まれているのだ。
?事故発生当時から現在まで、事故を取材し続けてきたある新聞社の記者は、「意外と普通のことが書いてあるだけなんですけどね。なんでこんなに大騒ぎになっているんだか」と語っていた。まさにその通りで、吉田調書自体は非公開情報であったが、実は、吉田調書に書かれている内容の多くは、すでに事故調報告書に存分に公開されている。加えて、周辺の人々の証言からの補足情報や事実関係の吟味もなされている。
?その点では、私たちは吉田調書をいかに読むべきかという問いへの答えは明確だ。
「まず、3つの事故調の報告書を読め」
?そのうえで、今回公開された吉田調書などを見ながら、細かいズレを確認する作業をすべきだ。
?吉田調書のそれぞれの証言は、事故調報告書にとっては、あくまでも何千とある証拠資料の一つにすぎない。事実誤認や個人的な思いで誇張された表現が紛れていることは踏まえなければならない。
?また、それを相対化するためには、すでに入手できる他の関係者の証言・回想も参照すべきだ。例えば、福山哲郎副官房長官(当時)が書いた『原発危機』(筑摩書房)など、キーパーソンがそれぞれの立場から事故のプロセスを詳述した公開証言は多数ある。
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