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電力・発電・原子力スレ

1946荷主研究者:2013/12/01(日) 00:14:55

http://www.sankeibiz.jp/business/news/131107/bsd1311070600006-n1.htm
2013.11.7 06:00 Fuji Sankei Business i.
奮闘する富山のクロヨン水力発電 完成50年、電力不足解消の頼みの綱に

観光客にもおなじみの風景となった黒部ダムの観光用放水(内山智彦撮影)

 日本の高度成長を象徴する巨大プロジェクトとして今も語り継がれ、その難工事ぶりとこれを突破した男たちの苦闘から、いまなお人々の心をとらえ続ける関西電力の黒部ダムと黒部川第四発電所(富山県黒部市)。完成から50年を迎えた今年、このクロヨンを中心とする黒部川の発電所群は、直近10年余りで過去最大の発電量を記録。さらなる供給増に向けた試みも続いている。夏には観光客でにぎわうクロヨンを訪ね、その実像に改めて迫ってみた。

目には見えない「電力を作り出す放水」

 北アルプス・立山連峰を流れる黒部川をせき止め、黒部峡谷につくられたアーチ式の黒部ダムは幅492メートル、高さは日本最大の186メートルだ。えん堤中心部の放水口に並行して設置されている点検用通路の扉を開けると、轟音(ごうおん)とともに大量の水しぶきが降りかかってきた。

 昭和31(1956)年に着工され、7年もの歳月をかけた難工事の末完成した黒部ダムがたたえる水の量は約2億トン。実は、こうして目で見ることのできる放水は観光用のデモンストレーションだ。

 発電用の放水は、長野県側の湖岸にある取水口から取り入れて地下水路を約10キロ下り、完全地下式の黒部川第四発電所(クロヨン)に送られている。電力を生み出す水は一度も地上に現れず、われわれの目に触れることはない。

 ちなみに、毎秒10トン放水する観光放水で使う水の量は、発電で使う水量の7分の1ほど。夏の電力需給の逼迫(ひっぱく)を思うと、「その分も発電に回せたらいいですが…」と関係者は苦笑した。

総工費は資本金の5倍!

 経済成長期の電力需要に応えるため、世界銀行の融資も受けて関電の資本金の5倍に当たる513億円という巨額の総工費を投じて建設された黒部ダム。「世紀の難工事」となった建設工事では作業員ら171人が殉職し、技師らの苦闘を描いた映画「黒部の太陽」は昨年再上映されるなど、話題を呼んだ。

 週2日の稼働休業日を設けざるをえないなど、深刻となっていた関西の電力不足を救い、経済成長を担った水力発電だったが、時代の移り変わりとともに主役は火力や原子力へと移っていった。総発電量に占める割合も、低下の一途をたどってきた。

 そのクロヨンが改めて注目されたのは、東日本大震災以降。東京電力福島第1原発事故後、再生可能エネルギーとして水力が見直され始めただけでなく、原発の稼働が低迷するなか、電力供給を補う“柱”的な存在となっている。実は、クロヨンの完成で一通りの開発を終えた黒部では、「平成版」の黒部開発計画が今も進行しているのだ。

さらなる発電量増へ

 昨年末、黒部川水系の黒薙川で、約12年ぶりに水力発電所が稼働した。今年7〜8月の2カ月間、クロヨンなど黒部川水系にある11発電所の発電量合計は9.4億キロワット時に達し、平成12年以降で最大だった昨年実績(8.6億キロワット時)を抜いて最大記録を更新した。

 11発電所の出力合計は約89万キロワットで、今夏関電が想定したピーク時の電力供給の余力にほぼ匹敵する。「稼働から15〜20分でフル出力が可能という、立ち上がりの早さ」(担当者)も強みといい、電力不足解消の頼みの綱だ。

 来年春には、小規模水力発電所の建設に着工。黒部川第二、同第三発電所の水車取り換えなども実施し、出力を増強させる計画だ。さらなる電力を生み出す試みは、平成の今も続いている。

 原発ゼロのまま迎える可能性が高い今年の冬。黒部の水力が奮闘する場面がまた増えそうだ。(内山智彦)


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