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2004年米国大統領選スレ

522チバQ:2010/05/03(月) 23:11:38
 とはいえ、民主党でも一部の人は、オバマ政権やメディアのリベラル派より前に、ティーパーティーの重要性に気付いていた。サンフランシスコ市長のギャビン・ニューサムは、補選で民主党が敗れる前から党内に警告していた。

 「(マサチューセッツには)本物の熱気がある」と、ニューサムはサンフランシスコ・クロニクル紙に語った。「ティーパーティーを孤立した過激主義か何かのように軽視するのは危険だ。彼らはそんなものではない」
 その警告に民主党とホワイトハウスが聞く耳を持たなかったとしても、今なら理解できるはずだ。「マサチューセッツの奇跡」から1週間、ティーパーティーは医療保険改革の破滅、そして上院で民主党が共和党の議事妨害を回避できる絶対多数を割り込んだことに、祝杯を挙げているに違いない。

 ところが奇妙なことに、ティーパーティーの幹部の間には祝勝ムードはない。それどころか自分たちが無視できない政治勢力であることを実証したその瞬間から、分裂の危機にさらされているのだ。

大衆運動が持つ「限界」
 2月初めに開かれるティーパーティー全国集会(基調演説にはサラ・ペイリン前アラスカ州知事が招かれている)の準備が進むにつれて、内輪もめによる訴訟や反対集会の動きが全米に広まりそうだ。保守派の著名なブロガー、エリック・エリクソンは、全国集会は金集めの詐欺だと退けた。

 マサチューセッツで民主党の重鎮だった故エドワード・ケネディの議席を共和党が奪うという劇的な勝利も、ティーパーティー内部の亀裂をさらに深めただけのようだ。補選の翌朝、運動の精神的リーダーでもあるグレン・ベックは司会を務めるFOXニュースの番組で、勝利して一躍スターとなったブラウンを口汚く攻撃した。

 「彼に貞操帯を着けてほしい」と、ベックは笑いながら言った。「ワシントンで彼のあらゆる行動を監視しないと。私はこの男を信用していない。女子実習生の死体と共に政治生命を絶たれかねないような男です」
 念を押すかのように、ベックは最後の部分を繰り返した。政府機関の実習生と不倫をした揚げ句に彼女を殺してもおかしくない、前にもそんな男がいただろう──。

 いったい何が起きているのか。なぜ内部でいがみ合うのか。どんな大衆運動の草創期もそうであるように、ティーパーティーは根深い懐疑論と現状への不満から生まれた。最も熱心で声高に主張するメンバーの多くが、結局は、政府に対する不信感と同じくらい仲間を信用していない。

 大衆運動のこうした現実は、アメリカがジョージ・ワシントン初代大統領の時代から長年にわたって2大政党制に縛られてきた理由でもある。永続的な政治組織をつくることは難しい。新しい運動の大半は、90年代のペローによるポピュリスト旋風のように、早いうちに崩壊する。

 内紛で分裂し、明確な組織もないティーパーティーにとって最大の問題は、成功した後にどうするかということかもしれない。今秋の中間選挙で、彼らの推す候補者たちが当選することはほぼ確実だ。

 オバマが立候補しないのだから、投票に行く有権者は08年の大統領選より年齢層が高く、白人が多く、全体の票数は少なくなる。ジョージ・W・ブッシュ前大統領の破滅的な2期目に行われた中間選挙で、共和党が強い地域で議席に滑り込んだ民主党候補にとっては、うれしくない話だろう。

 それ以上に重要なのは、この緩やかな組織の政治運動が、2大政党制に挑戦できるほど勢いを持続できるかどうか。歴史が何かを暗示するのなら、ティーパーティーが長期的に繁栄することは「マサチューセッツの奇跡」と同じくらい想定外だ。


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