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2004年米国大統領選スレ
4011
:
チバQ
:2016/11/24(木) 19:29:10
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/288579
激震 トランプの米国(3) 読めぬトランプ外交
2016年11月12日 02時18分
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「達成された偉大な事柄についても説明を受けた」。10日昼、ホワイトハウスの大統領執務室。オバマ大統領と2人きりで約1時間半会談した共和党の次期大統領トランプ氏は記者団に語った。しかし、友好的な態度とは裏腹に、これまで全否定してきたオバマ氏のレガシー(政治的遺産)を一掃する腹づもりだ。
「それぞれの仕事を前に進めてほしい」。選挙結果を受け、ケリー国務長官は9日、職員を励ますメッセージを伝えた。8年間積み上げた実績が白紙に戻りかねない事態に、国務省には重たい空気が漂う。
■□
イラク戦争へ突き進み、イラン制裁を強化したブッシュ前政権の単独行動主義から脱却を誓ったオバマ氏。地球温暖化対策の新しい枠組み「パリ協定」や、54年ぶりのキューバとの国交回復は、国際協調外交の大きな成果だった。
中でも、「核なき世界」を掲げるオバマ氏が最も誇るのが、30年以上敵対してきたイランとの核合意だ。欧米など主要6カ国は1月、イランがウラン濃縮など核開発活動を大幅に制限した見返りに、制裁を解除した。
トランプ氏は国際協調より「米国第一」。イラン合意は「何の譲歩も引き出せず、最終的にイランは核(兵器)を手にする」と破棄を主張。パリ協定からの脱退も表明している。ただし、中東の核リスクをどうやって減らし、温暖化をどうやって防ぐのか、具体策は何も示していない。
民主党のクリントン政権時代に国務長官を務めたマドレーン・オルブライト氏(79)は「経済のグローバル化や気候変動、核不拡散の問題では各国との協力が欠かせない」と指摘。トランプ氏の外交政策は「何を考えているのか分からない部分が多く、世界中が懸念している」と警告する。
■□
ロシアとの関係も方向転換する可能性がある。
「トランプ氏の側近とされる大半の人々を知っている。米国では極めて重要な責任を負う人々だ」
インタファクス通信は10日、ロシアのリャプコフ外務次官が、米大統領選期間中からトランプ氏陣営と「接触をしていた」と語ったと伝え、米国内に波紋を広げた。
ウクライナ紛争やシリア内戦を巡って、米ロは厳しく対立している。シリアでは、反体制派に空爆を繰り返すアサド政権をロシアが軍事支援。政権に批判的な米欧との協議は難航し、状況は泥沼化している。
一方、トランプ氏は以前からプーチン大統領を高く評価する発言を繰り返し、ロシアとの関係改善に前のめりだ。過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いについても、「ロシアと一緒に戦えばうまくいくだろう」と楽観論を語った。
万一、トランプ氏がロシアの軍事介入を肯定するような事態になれば、紛争地域の安全保障環境は一変する。北大西洋条約機構(NATO)加盟国の疑心暗鬼を招き、国際社会は一気に不安定化しかねない。 (ワシントン山崎健)
=2016/11/12付 西日本新聞朝刊=
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