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2004年米国大統領選スレ

1882チバQ:2013/11/08(金) 23:26:53
http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/columnworld/20131107-OYT8T00790.htm?from=navlk
ティーパーティー運動の衰退


調査研究本部主任研究員 飯山雅史
 2010年の米中間選挙で突然の旋風を巻き起こし、アメリカ政界に異様な保守主義の嵐を巻き起こしたティーパーティー(茶会)運動に衰退の兆しが露わになってきた。

 連邦政府を一時閉鎖に追い込み、アメリカをデフォルト寸前にまで追い込んだ過激な保守主義の高まりに、国民が強い嫌悪感を抱き始めた結果であろう。旋風に乗って同年選挙に大勝した共和党も、このまま来年の中間選挙に突入すれば茶会運動との無理心中が必至なだけに、同運動に距離を置く保守本流の穏健派から強い懸念が広がり始めている。


過激な保守系候補が敗北したオフ・イヤー選挙
 日本では意外と知られていないが、アメリカでは11月の第一月曜日の次の火曜日は、毎年「選挙日」だ。市会議員や市長、州知事や大統領まで、その年に改選になる公職の選挙は、すべてこの日にまとめて実施される。4年に一度は大統領の改選年なので大統領選挙として大きく報道され、2年に一度行われる連邦上下両院議員選挙も中間選挙と言われて注目を集めるが、それ以外の年(オフ・イヤー選挙と呼ばれる)にも、この日には必ず何らかの選挙がある。大統領選挙翌年のオフ・イヤーで注目されるのは、バージニアとニュージャージーの州知事、ニューヨーク市の市長選挙などだ。

 今年は、そのどの選挙でも、茶会系などの過激な保守系候補が敗北した。首都ワシントンの隣で人口も多く影響力の強いバージニア州では、4年前の州知事選挙で共和党が圧勝したが、今年は茶会の支持を受ける過激な右派候補、ケン・クッチネリ氏が民主党候補にあえなく敗北。同氏は人工妊娠中絶に反対するなどして宗教保守層にラブコールを送り、ランド・ポール上院議員や連邦政府を機能停止に追い込んだ立役者の1人テッド・クルーズ上院議員などを動員したが、茶会系政治家の華々しい応援団は旋風を巻き起こすどころか、逆風を生み出したようだ。


穏健な実務派、生粋のリベラル左派が当選
 一方、ニュージャージー州で圧勝した現職、クリス・クリスティー知事は共和党だが、同知事は過激な保守派ではなくて、穏健な実務派知事として、茶会運動から意識的に距離を置いたところが評価された。支持層は、共和党の伝統的支持層であるビジネス界に加えて、民主党支持層や無党派も幅広く含んでいる。さらに、ニューヨークは久しぶりに民主党が市長ポストを共和党から奪還した。しかも、当選したビル・デブラシオ氏はニカラグアの社会主義革命政権支援のボランティアまでしていた生粋のリベラル左派である。

 もはや、共和党にとって茶会運動は勝利の女神ではない。同党の保守本流であるビジネス・ウィングから見れば、同党を泥沼に引きずり込む疫病神とさえ見えるだろう。茶会運動の支持率は現在、もっとも高かった2010年中間選挙直前の32%から22%と最低に落ち込み、反対派は40%から47%に拡大している。来年の中間選挙で、再び茶会運動が活発化すれば、共和党には不利に働く可能性が高い。


本質は反エリートのポピュリズム
 こうした形勢を見て、共和党内部でも大企業や商工会議所などの保守本流が、同党予備選での茶会系候補擁立を避け、より穏健で、よりビジネスに理解のある候補を支援する動きが目立ち始めた。保守的なアラバマ州でもビジネス・エリートによる反ティーパーティー運動が広がり始めている。

 もっとも、茶会運動の本質は反エリートのポピュリズムにある。そして、イデオロギーは過激であるほど、支持者の熱烈な支援を受けやすい。国民意識から遊離し始めた過激な茶会運動をどのように扱うか、共和党は大変な難題を抱えている。

(2013年11月7日 読売新聞)


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