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2004年米国大統領選スレ

1294チバQ:2012/08/24(金) 21:36:23
http://mainichi.jp/feature/news/20120703ddm007030107000c.html
米保守革命:第4部・候補者ロムニー/中 職の破壊者か、創出者か
毎日新聞 2012年07月03日 東京朝刊

 ◇投資会社「実績」巡り論争

ベインキャピタルの本社が入る高層ビル=米東部マサチューセッツ州ボストンで 米国本土の真ん中に位置する中西部ミズーリ州の都市カンザスシティー郊外に、10年以上放置された工場跡地がある。ガラスが割れた倉庫。むき出しのまま天を仰ぐコンクリートの柱。積み上がるガレキの山−−。

 製鉄会社GSTスチールの跡地だ。00年に破産を申請。翌年工場は閉鎖され従業員750人が職を失った。経営に携わっていたのが投資会社「ベインキャピタル」。経営者はロムニー前マサチューセッツ州知事だった。

 共和党の指名候補確定者のロムニー氏は、米国の厳しい雇用情勢をオバマ大統領の「失政」と主張。投資を通じて企業立て直しを手がけてきた経験を前面に出し、「私は雇用の生み出し方を知っている」と訴えている。

 だが、GST関係者は怒りを隠さない。解雇された労働者の待遇交渉にあたった鉄鋼労働組合職員、ジョン・ワイズマンさん(61)は、ベイン社は「最初から会社を破綻させるつもりで乗り込んできた」と訴える。

 ワイズマンさんによると、ベイン社は熟練工の幹部を次々に解雇。代わりに製鉄に素人の退役軍人を幹部に据えた。ベイン社の指示通り銀行から借金を繰り返し、債務は5億ドル(約400億円)に膨れ上がり、破綻した。ニューヨーク・タイムズ紙の調査ではベイン社はGSTへの投資で少なくとも900万ドルの利益を上げていた。


投資会社「ベインキャピタル」によって製鉄会社「GSTスチール」が破産に追い込まれたと訴えるジョン・ワイズマンさん=米中西部カンザスシティーで 一方、解雇されたGST従業員は医療保険を失い、年金も半分近くに減額された。ワイズマンさんは、はき捨てるように言った。「ロムニー氏が職の創出者だって? それどころか、彼は職の破壊者だ」

 ロムニー氏はGST破綻時にはすでにソルトレークシティー冬季五輪組織委員会の会長に転出していたが、ワイズマンさんは「ロムニー氏が経営者の時にすべて方針は決まっていた」と、経営責任を指摘する。

 ベイン社広報は毎日新聞に対し「鉄鋼業界が苦境にあり、半分近くの会社が破産した残念な時期だった。だが、我々が同じ時期に投資したスチール・ダイナミックス社(インディアナ州)は全米5位の製鉄会社として成長し、6000人の従業員を雇用している」と批判を退けた。

 ウォールストリート・ジャーナル紙はロムニー氏の経営下(84〜98年)で投資した77社を分析。約11億ドルを投資し約25億ドルの利益を上げる高収益率だったが、大きな収益を生んだのは10社程度で、17社が破綻した。「高リスク・高リターン」の投資の繰り返しだった。収益拡大のため投資先企業が生産拠点を中国やインドに移し、雇用を喪失させていたと指摘する報道もある。

 再選を狙うオバマ大統領の選対はワイズマンさんらにGST社に何が起きたか語らせるビデオを製作。ロムニー氏へのネガティブテレビ広告の第1弾としてオハイオ州などの接戦州で放映を始めた。ロムニー氏の雇用創出の「実績」は本物かを巡る激しい論争が始まっている。【カンザスシティー(米中西部)古本陽荘】

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 ■ことば 

 ◇ベインキャピタル
 米東部マサチューセッツ州ボストンのコンサルタント会社「ベイン・アンド・カンパニー」の経営者らによって84年に設立された世界的に有名な投資ファンド。投資先にはドミノ・ピザなどの全米飲食店チェーンや文房具販売大手ステープルズなどが含まれる。運用資産総額は約650億ドル(約5兆2000億円)。本社はボストンで、東京やロンドンにも拠点を構える。従業員数は約700人。


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