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化学・薬品産業総合スレッド
2061
:
とはずがたり
:2018/12/22(土) 16:50:54
19: 荷主研究者 :2003/11/26(水) 00:28
>>18
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn03112003.html
Pボトル原料化 帝人徳山、世界初の再生工場 '03/11/20 中国新聞
回収した使用済みペットボトルを化学分解してボトル原料に再生するプラントが、帝人ファイバー徳山事業所(周南市)に完成し、十九日に操業式があった。ペットボトルの完全循環型リサイクル事業は世界初という。
新設備は、年六万二千トン(五百ミリリットル用換算で約二十億本)の回収ボトルから、PET(ポリエチレンテレフテレート)樹脂を五万トン製造できる。総投資額は百億円強。
徳山事業所では二〇〇二年、年三万トンの回収ボトルから繊維原料のテレフタル酸ジメチル(DMT)を精製する設備が稼働した。今回は処理能力を約二倍に引き上げ。DMTを化学分解して、石油から精製したものと同等の純度でボトル原料のテレフタル酸(TPA)を製造する技術を確立し、設備を新設した。
TPAを化学反応させてできるPET樹脂は、グループの帝人化成(東京)がボトル成形メーカーに販売。飲料メーカーなどが商品で使用する。
使用済みボトルは現在、市町村が回収。日本容器包装リサイクル協会(東京)を通じて再商品化ルートに乗っている。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn03112004.html
海外技術移転の拠点 帝人Pボトル再生工場 '03/11/20 中国新聞
帝人ファイバー徳山事業所(周南市)に十九日完成したペットボトル原料再生プラントは、「何回でも循環使用できる体制を、世界で初めて整えた」(帝人の長島徹社長)画期的なものだ。徳山は「ボトルtoボトル」事業の中核工場として、運転ノウハウを確立し、世界に技術移転する拠点となる。(村田拓也)
一九六八年に操業した徳山は、繊維原料のテレフタル酸ジメチル(DMT)からポリエステル短繊維までを一環生産する工場だった。新事業に転用できるDMT生産プラントがあり、運転ノウハウを蓄積した従業員を多く抱える点が評価され、立地につながった。
徳山で記者会見した長島社長は、技術移転について「欧米や中国、中近東から技術の引き合いがある。二〇〇四年度後半には、本格的に対応していきたい」と明言した。実現すれば、徳山の従業員が、技術指導で世界を飛び回ることになる。
ただ、技術移転は「安定操業の確立」が大前提となる。原料の使用済みボトルは入札で仕入れるため、操業率がどの程度になるかは未定。コスト削減で原料を確保し、早期のフル生産を目指す。
新プラントの操業で、徳山のポリエステル繊維をDMTに再生する「繊維to繊維」事業は来年三月までに、松山事業所(松山市)に移る。帝人グループで「ボトルは徳山、繊維は松山」のすみ分けが進む。会見に同席した帝人ファイバーの鈴岡章黄取締役原料重合事業部長は、設備の増設を「現在は考えていない」とした。ただ「徳山にはまだスペースがあり、同じ場所で増設する方が楽」とも述べ、含みを持たせた。
徳山は新事業展開のため十月までに、三原事業所(三原市)と松山から計約三十人の従業員を迎え入れ、二百人体制となった。帝人ファイバーの野口泰稔社長は、地元での新卒採用の再開は「グループ内での事業の再構築と最適配置を進めており、しばらくは難しい」と述べた。
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