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化学・薬品産業総合スレッド

1233荷主研究者:2013/09/01(日) 16:21:52
>>1232 続き
堺泉北コンビナートにそんな事情があったとは…。
>日本最弱のコンビナート
>単なる区画整理で構成…企業間の結びつきが弱かった

<下>問われる真の競争力 今こそ製法革新、連携深化を

 国内のエチレン生産は、米国のシェール革命や中国の石炭化学の台頭が加わることで、近い将来に内需見合いの年500万トンあるいはそれ以下に縮小する可能性が指摘されている。一方で石化製品は産業の基礎素材として、当面は内需見合いの生産が維持されることになろう。残る生産拠点が国際競争力を維持し収益を確保するには、付加価値の高い生産品目への入れ替えや革新的な新技術の導入、近隣企業同士の連携など抜本的な構造改善が不可欠だ。

※誘導品より強く※
 千葉工場のエチレン設備を2015年に停止する住友化学。シンガポール、サウジアラビアに石化拠点を持つ同社は、国内は京葉エチレン(出資比率=丸善石油化学55%、住友化学、三井化学各22・5%)に石化原料供給を一本化する。石飛修副会長は「国内では最新かつ最大の京葉エチレンに一本化しオレフィンコストを低減する。加えて研究開発の成果を具体化し、付加価値の高い誘導品の比率を向上させる」と説明する。

 同社はこれまでにない画期的な生産プロセスを誘導品に導入することで、国際競争力を抜本的に引き上げていく考え。このうちポリプロピレン(PP)は品質向上とコスト削減を同時に達成する新製法を開発中で、「年内にも千葉に小規模の商業設備建設について意思決定する」(石飛副会長)方針だ。

※アイデアを共有※
 大阪府の堺・臨海コンビナート。「ここは日本最弱のコンビナートだ」。設立から10年目を迎えた大阪府の堺・泉北臨海企業連絡会のあるメンバーは、設立以前に近畿経済産業局の幹部からこんな言葉を投げかけられ、「頭を打たれたような思いがした」と振り返る。

 宇部興産や三井化学などが位置するこのエリアは、連携を重視して企業が配置された他の地区と異なり単なる区画整理で構成。パイプラインの敷設による留分融通などが難しく企業間の結びつきが弱かった。しかし、「内需減や景気低迷に直面し、地域連携は必然の結果となった」(宇部興産の山縣賢次堺工場長)。両社をはじめ大阪ガスやJX日鉱日石エネルギー、DIC、コスモ石油など9社が参加し04年に同連絡会が発足。各社の製造所長が月に一度集まり、互いの悩みやコストダウンに向けたアイデアを共有するようになった。足元では「工業用水のコストダウンや防災計画の策定などで成果が上がりつつある」(三井化学の池田俊治大阪工場長)。今後は南海トラフ大地震への備えなどで連携を摸索していく。

※もはや1社では※
 エチレンセンターの統合に向け動き出した水島地区。旭化成ケミカルズ、三菱化学、JX日鉱日石エネルギーの3社を中心とした水島コンビナートでは石油コンビナート高度統合運営技術研究組合(RING)を通じた燃料融通を進めてきたが、今年2月からは新たにJXエネルギーの流動接触分解装置(FCC)から出るC4留分を旭化成、三菱のナフサクラッカーの分解原料とする連携が緒に付いた。「もはや1社では生き残れない時代。さらなる連携が組めないか、もっと知恵を出し合っていきたい」(JXエネルギーの安達博治水島製油所長)。

 17年以降と予想されるシェールガスの台頭を前に、手をこまねいていてはその大波に飲みこまれるだけだ。少しでも余裕がある今この時期に何ができるのか。各地域で生き残りのための取り組みが本格化している。


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