したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鉄鋼・非鉄金属スレッド

908荷主研究者:2011/05/07(土) 16:49:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110421/bsc1104211925027-n1.htm
2011.4.21 19:23 Fuji Sankei Business i.
【被災企業の現場から】がれきを回収処理 電炉各社、復興へ使命感

形を失った車にワイヤーを結びつけ回収するリサイクル業者の作業員ら=仙台市宮城野区

 東日本大震災の被災地で、大量に発生したがれきの山が、復旧・復興の大きな妨げになっている。だが、その中には、復興のための資材として再利用できる貴重な資源も眠っている。特に、鉄スクラップを原料とする電炉メーカーにとっては、なおさらだ。スクラップ回収・処理の現場を歩いた。

 「これは経験したことのない台数になる」

 自動車リサイクル業「大晃商事」(秋田県潟上市)の土門五郎社長は3月15日、仙台港近くに広がる光景に愕(がく)然(ぜん)とした。トラックで救援物資の水や食料を運んだ後、車内で仮眠し目を覚ますと、ぐちゃぐちゃに壊れた多数の車両が朝日に照らされていた。

 あれから1カ月。仙台市宮城野区蒲生では、同市からの委託を受けた業者が3班に分かれ、車両の回収作業を行っており、土門社長も現場に出向き指揮している。作業員は車両番号を記録して写真を撮影。クレーンでトラックの荷台に載せ、市が用意した保管場所まで運ぶ。多い日は1日160台を回収する。

 一定期間が過ぎても所有者が見つからないと、運輸支局が登録を抹消。自動車リサイクル法に基づき解体処理に入る。

 今後は住宅街での回収作業も増える。土門社長は「道路も狭く、作業効率が落ちる」と激務が続く作業員らを思いやる。

 被災地では今、津波で押し流された車など、大量の廃棄物の処分が大きな悩みとなっている。宮城県の推計によると、県内の被災車両は約14万6千台。通常の2年分を超える車両の処理を迫られている。

  ■ ■ ■

 大量の廃棄物が持ち込まれる処理業者もてんてこ舞いだ。宮城第一メタル(仙台市)では、1日に持ち込まれる車両が150〜200台と、通常の倍近くに上る。これらを破砕し、磁石を使って1台から150キロほどの鉄を回収する。

 頭の痛い問題もある。東京電力福島第1原子力発電所から飛散した放射性物質(放射能)によるスクラップの汚染だ。

 スクラップを原料とする電炉メーカーの大半は、1時間当たり0・5マイクロシーベルト以下の放射線量を受け入れの基準としている。宮城第一メタルでは敷地入り口の検知機で、トラックの荷台の車両などの放射線量を測定しチェックしている。これまで基準を超えたことはないが、菅原志郎専務は「基準を超えた業者もいるようだ。チェックには気を使う」と打ち明ける。

  ■ ■ ■

 受け入れ側の電炉メーカーも課題を抱える。宮城県内ではJFE条鋼と東北スチール、伊藤製鉄所の3社が津波で被害を受け、操業を停止している。

 伊藤製鉄所の石巻工場(宮城県石巻市)では、近隣の工場から大量の丸太が流れ込んできたほか、約20センチの泥も入り込んだ。

 同社の松下正人社長が工場を訪れたのは、3月21日。車を失い、ガソリンも不足する中、集まった従業員約40人に、松下社長は「1日も早く復興させる。全員で協力してほしい」と、呼びかけた。

 「泥水をかぶった受電設備の被害状況や東北電力の電力供給量がまだ分からないが、年内に再開させたい」と、田中庄司常務。スクラップの処理と復興資材の供給に向け、早期復旧に全力をあげる考えだ。(米沢文、写真も)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板