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鉄鋼・非鉄金属スレッド
880
:
チバQ
:2011/03/09(水) 22:57:54
◆韓台製が台頭
中韓企業がタイに輸出する鋼板は日本製の同種品より2〜3割安い。割安な韓国ウォンや人民元も追い風で、価格勝負では日本の勝ち目が少ない。「顧客から見切りをつけられている」(大手自動車メーカー)との声まで漏れる。
戦後の日本企業は高い技術と品質に裏打ちされた製品で世界を席巻。だが、新興国企業が台頭してきた現在は、業界を問わず、価格の高い日本製の高級品よりも新興国企業による低価格の汎用(はんよう)品が重視される。
経済産業省の「産業構造ビジョン2010」は、米アップルが昨年発売した多機能端末「iPad(アイパッド)」と、6年前に出した同社の携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の部品を比較。アイポッドは大半が日本製部品だが、アイパッドは安価な台湾や韓国製で埋め尽くされ、日本の苦境が際立つ。
独自に進化した日本市場とは対照的に、世界の潮流から取り残された典型例とされる携帯電話の「ガラパゴス化」は、「技術を過信し過ぎるあまり、世界が求めるものを作らなかったから起きた」(柏戸傳(つたえ)・立正大教授)。同じ轍(てつ)を踏まないためにも、価格競争への対応や製品戦略の見直しは、あらゆる業界の共通課題となっている。
◆資源高に対応
事実、鉄鋼業界の場合は再編を促す要因の一つに原料用石炭や鉄鉱石の価格高騰への対応もある。英豪系資源大手のBHPビリトンは現在、四半期に1回の石炭価格交渉を毎月行うよう鉄鋼業界に要請。そこには値上げの機会を大幅に増やしたい思惑がある。
逆に、鉄鋼業界は原料の値上がり分を鋼材価格に転嫁しにくい。「資源メジャーの言いなりになって価格転嫁すれば、だれも日本の鉄を買わなくなる」(鉄鋼大手幹部)との危機感があるためだが、合併で規模を拡大すれば価格交渉力を高める効果も期待できる。
新興国での価格競争についても「生産コストを下げて価格競争力を高めるには一定の規模が必要だ」(伊藤邦雄・一橋大教授)。ただ、伊藤氏は同時に「規模追求だけで勝ち抜くことはできない」とも指摘する。
◆高品質低価格
新日鉄と住友金属の合併には、両社と業務・資本提携する神戸製鋼所は加わらなかった。建設機械や非鉄部門の売上比率が約半分を占めるなど事業形態が異なり、合併の相乗効果を出しにくいためだが、神鋼は海外戦略でも違いをみせる。
海外での高炉建設を目指す新日鉄などに対し、神鋼は低品位の鉄鉱石から純度の高い鉄塊を生産する独自の新型炉で勝負する。新型炉の1基当たりの粗鋼生産量は高炉の2分の1〜5分の1にすぎないが、建設費は10分の1以下で済む。
伊藤教授は「日本の企業は高品質かつ低価格の製品を生み出すことで製品の付加価値を高めるべきだ。低品位の原料を高品質に仕上げる技術は新興国市場でも活用できる」と語る。再編は海外勢に対抗する有力な手段だが、その成否は、あくまでも世界に受け入れられる事業戦略を再構築できるかにかかっている。
◇
新日鉄と住友金属の大型合併など産業界で再編が相次いでいる。新興国との戦いで劣勢の日本企業はメガ再編で再生できるのか。その現状と課題を探った。
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