したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鉄鋼・非鉄金属スレッド

812荷主研究者:2010/11/08(月) 23:29:45

http://www.sankeibiz.jp/business/news/101022/bsb1010220503003-n1.htm
2010.10.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
【フォーカス】三菱商事(中)資源重視 鉄鉱石にも野心

三菱商事の豪州原料炭開発会社BMAの炭鉱。新興国需要を見込み、追加投資を計画している

 三菱商事が、全額出資子会社のMDPを通じて50%の権益を保有する豪州の原料用石炭(原料炭)開発会社、BMAの生産拡大を検討している。BMAは原料炭生産の世界最大手で、年間約5000万トンの現在の生産量は高品質原料炭の国際取引量の約3分の1に相当する。BMAの生産増強は原料炭の国際価格に大きく影響する。それだけに需給バランスの見極めは慎重にならざるを得ないが、三菱は「持ち分権益(生産量)を5割程度引き上げたい」(戸出巌鉄鋼原料本部長)と、資源ビジネスで攻勢に出る構えだ。

 ◆投資割合を拡大

 小林健社長は7月に公表した2012年度までの投資計画で、総額2兆5000億円の投資枠のほぼ半分を資源エネルギー分野に投じる方針を明らかにした。

 同社の11年3月期決算は、原料炭価格の上昇などを受けて、連結最終利益の約7割を資源エネルギー事業が稼ぎ出す見通し。経営陣には収益の行き過ぎた資源偏重への危機感もあり、これまでは総投資額に占める同分野の比重を3分の1程度に抑えてきた。

 だが「新興国が牽引(けんいん)役となった世界経済の構造変化に対応する」(小林社長)ため、強みをさらに強化して新興国の高成長を経営に取り込む積極投資に打って出る。

 その投資の矛先は、ライバルの三井物産が先行する鉄鉱石にも向けられている。権益の半分を握る西豪州の「ジャック・ヒルズプロジェクト」をはじめ、チリやカナダでも鉄鉱石開発への投資を拡大する。15年度をめどに、持ち分権益を現在の約3倍の約2000万トンに引き上げ、約5000万トンの権益を持つ三井物産を追い上げる。ただ資源獲得の国際競争は激しさを増しており、投資計画の上積みがそのまま収益に結びつく保証はない。

 ◆国策の中韓ライバル

 今月11日には、中国の国有石油大手、中国海洋石油が、米天然ガス開発企業、チェサピーク・エナジーが持つ天然ガス・原油権益の取得などのために総額21億6000万ドル(約1800億円)を投資すると発表した。チェサピークから取得する権益には、次代の天然ガスとして世界が注目する「シェールガス」の開発事業も含まれており、国策をバックにした中国勢や韓国勢が市場で存在感を増している。

 シェールガスは、岩盤層に閉じこめられている未着手の天然ガス。三菱商事も「世界の天然ガス需給を一変させる可能性がある」(桑原徹郎執行役員)として、今年8月末にカナダの大手エネルギー会社、ペン・ウエスト・エナジー・トラスト(PWE)の開発プロジェクトへの参画を決定。PWEが所有するシェールガス鉱区資産や関連施設の50%を取得し布石を打った。

 もっとも同プロジェクトは今後15年間の開発費用の想定が最大約3000億円と、単体のエネルギープロジェクトではロシアの「サハリンII」の約2000億円を上回る大規模投資で、経営負担も大きい。

 競争の激化で、有望な権益ほど投資と収益管理の負担が増していく中、国益も絡む資源ビジネスで、中国や韓国の政府系企業とどう渡り合っていくのか。「いかに共存できるかが東アジアのエネルギー安定供給につながる」(桑原執行役員)と、中韓との協調も探る同社にとって双方が満足できる「ウイン・ウイン」の提携戦略の実現は重い課題だ。(上原すみ子)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板