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鉄鋼・非鉄金属スレッド

728荷主研究者:2010/03/22(月) 12:47:14

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/20100319t13010.htm
2010年03月19日金曜日 河北新報
ゴムのような鉄合金開発 東北大研究グループ

 ゴムのように伸び縮みしながらも高い強度を保つ鉄合金の開発に、東北大大学院工学研究科の田中優樹研究員(材料組織学)と大森俊洋助教(金属材料学)らの研究グループが成功した。量産化・実用化できれば、高機能の医療器具開発や制震構造の素材として活用が期待されるという。成果は19日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 伸縮する合金は現在、主にニッケル―チタン合金(ニチノール)が使われているが、加工しにくいなどの課題がある。開発した鉄合金は室温でニチノールの約2倍に当たる10〜13%の伸縮性を持つ。約3倍の強度があり、加工もしやすいなど利点が多いという。

 鉄やこれまで研究が進められていた「鉄―ニッケル―コバルト―チタン合金」は、少し伸ばすだけでも元に戻らなくなる。研究グループはこの合金で、チタンの代わりにアルミニウムを使用。さらに微量のタンタルやホウ素を加え、厚さを約50分の1にする圧延処理や熱処理を施した。

 血管内治療に使う医療用ガイドワイヤは、伸縮性がないと入り組んだ血管内に入らず、低強度では柔らかすぎるため太くしなければ操作性を保てない。現在使われる素材のうちステンレスは伸縮性がなく、ニチノールは強度が低いという欠点がある。開発した鉄合金は両方の要素を満たし、末端の血管治療も可能になる。

 地震の時に建物へのダメージを軽減する制震材料にも活用できる。設計にもよるが、この鉄合金は理論上、ニチノールに比べてダメージを5倍軽減。ニチノールで耐えられる上限の2倍の揺れに対しても、建物の復元機能が働くという。

 研究室で生成できるのは1キロ程度のサンプルが限界で、田中研究員は「実用化が第一で、企業と連携して量産化を進めたい」と話している。


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