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鉄鋼・非鉄金属スレッド

625荷主研究者:2009/09/17(木) 22:36:52

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200909170024a.nwc
2009/9/17 Fuji Sankei Business i.
新日鉄 千葉・君津第2高炉を再稼働 需要増に期待 通常生産体制

 新日本製鉄は16日、景気悪化に伴う需要急減で一時休止していた君津製鉄所(千葉県君津市)第2高炉を10月上旬に再稼働すると発表した。大口顧客である自動車、電機メーカーや中国などアジア向け需要が戻りつつあることに加え、8月に鉄鋼原料が流出するトラブルのあった同製鉄所第3高炉の生産を補完する必要が生じたため。鉄鋼需要は本格回復には至っていないが、同社では今回の再稼働ですべての高炉が稼働する通常の生産体制に復帰する。

 新日鉄は2月に君津製鉄所第2高炉のほか、大分製鉄所(大分市)第1高炉をそれぞれ休止。大分は8月2日に再稼働したが、君津については「経営環境は明暗が交錯しており、(生産水準が)右肩上がりで回復する状況ではない」(宗岡正二社長)として今年度内の再稼働は難しいとの見方を示していた。

 今回、再稼働を決めたのは、需要が想定以上に急回復したわけではなく、君津製鉄所第3高炉のトラブルがきっかけとなった側面が大きい。同高炉では8月28日に、石炭を蒸し焼きにしたコークスの流出事故が発生。原因究明のため、今月12日まで炉内への送風を止めて溶けた鉄が固まらない温度を維持しながら生産を抑える「休風」を実施した。

 その後、送風は再開したが、トラブルの原因ははっきり把握できておらず、1日当たり1万トン程度の減産が続いている。完全復旧には時間がかかる見通しで、新日鉄では休止中の第2高炉を再稼働しなければ「鉄鋼製品の納入が遅れる恐れがある」と判断した。再稼働後は、徐々に生産水準を上げる方針だ。同社全体の高炉の稼働率は当面、いまと同じ70%程度にとどまるとしている。

 日本鉄鋼連盟によると、7月の国内粗鋼生産量は前年同月比24.9%減の766万トンと10カ月連続で前年実績を下回った。ただ、下落幅が前月(33.6%減)よりも縮小し4カ月連続で改善。前月比では11.3%増と3カ月連続で増加しており、需要の回復傾向が鮮明になっている。

 新日鉄も7〜9月期の生産量は668万トンと4〜6月期に比べ38.6%増加する見込み。10〜12月期、10年1〜3月期もそれぞれ700万トン程度までの回復を期待している。ただ、アジア向けの失速などで需要が想定を大幅に下回る事態となれば、再び高炉の休止を余儀なくされる懸念もある。(本田誠)


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