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鉄鋼・非鉄金属スレッド

614千葉9区:2009/08/09(日) 19:47:10
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200908080022a.nwc
【業界予測 ’09夏】高炉全開 2年の雌伏も 鉄鋼、持続力なき急回復
2009/8/8

 2009年4〜9月期の上期に新日本製鉄など大手4社あわせて3000億円超の経常赤字に陥る鉄鋼業界だが、下期(09年10月〜10年3月期)は4社合計で3000億円近い経常黒字を計上するなど、急回復の見込みだ。大口顧客である自動車、電機メーカーの需要が上向き始めるためで、中国をはじめアジア向け輸出も伸びる公算が大きい。しかし、右肩上がりの「V字回復」は当面、期待できないという。

 ◆粗鋼生産は2けた増

 「明暗が交錯している」。経営環境について、新日鉄の宗岡正二社長はこう話す。

 昨秋以降の景気後退を受け、新日鉄やJFEホールディングスはそれぞれ2基の高炉の一時休止に追い込まれ、大幅減産に踏み切った。

 今年1〜3月期の大手4社の粗鋼生産量は、前年同期比40.6%減の1295万トン。4〜6月期も4社で37.6%減の1347万トンと低迷したが、1〜3月期に比べると一服感が出ている。

 電機メーカーの在庫調整は2月に、自動車メーカーも6月にそれぞれメドが立ち、需要が回復してきたからだ。政府の景気刺激策をテコに、中国の鉄鋼需要が拡大するなど輸出も戻った影響が小さくない。

 7〜9月期の大手4社の粗鋼生産量は4〜6月期比で30%増の1752万トンまで増えそうで、新日鉄は休止していた大分製鉄所第1高炉を今月2日、再稼働した。下期の粗鋼生産量も新日鉄が上期比で21.1%増、JFEが11.9%増、神戸製鋼所が20.1増と強気の数字を見込む。住友金属工業も「若干回復していく」(本部文雄副社長)としている。前年度に高値で購入した原料の在庫が収益の圧迫要因となるため、上期は経常、最終の各損益で赤字を予想する4社も、在庫消化の進む下期は黒字回復を期待してやまない。

 もっとも、鉄鋼需要の先行きには「黄信号」がともる。

 国内では建設向け需要に底打ち感がなく、企業の設備投資意欲も冷え込んだままだ。景気刺激策の効果が期待される中国だが、息切れの心配もある。中小鉄鋼メーカーが乱立する中国の生産能力は2〜3割程度過剰とされるだけに、なおさらだ。

 ◆中国、韓国が増産へ

 追い打ちをかけるように中国や韓国の鉄鋼メーカーは来年1月以降、新高炉を相次いで稼働させる計画を打ち出している。そうなると、アジアの鉄鋼の需給が一気に緩む可能性が高く、日本の鉄鋼メーカーの輸出が再び落ち込むシナリオが濃厚になってくる。

 新興国の経済成長を背景に、「中長期的な鉄鋼需要は再び増勢をたどる」(関係者)と読む新日鉄やJFEは、東南アジアやブラジルで高炉を含む一貫製鉄所の建設を目指している。しかし、需要が本格回復の軌道に乗るには「1〜2年かかる」との見方が大勢を占めており、当面、先送りせざるを得ないのが実情だ。

 新日鉄は休止中の君津製鉄所(千葉県君津市)第2高炉の再稼働について「今年度内は難しい」(宗岡社長)とみる。JFEも休止中の高炉2基の再稼働については「予定はない」(若林公平副社長)。“雌伏期間”を経て、攻勢に出る機会をうかがう難しい舵取りが続きそうだ。(本田誠)


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