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鉄鋼・非鉄金属スレッド

548千葉9区:2009/01/28(水) 22:38:50
http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/akita/081125/akt0811251208000-n1.htm
【特報 追う】秋田・小坂町の挑戦(下)レアメタル PC、携帯…資源再生先陣 (1/3ページ)
2008.11.25 12:06
 秋田県小坂町にある「小坂精錬所」は非鉄金属大手「DOWAホールディングス」中軸の精錬所だ。その歴史は120年以上前の明治17年までさかのぼり、いまは閉山された小坂鉱山から銀や銅を精錬する国内屈指の場所として国の近代化の一翼を担った。

 現在も銅と鉛を同時に精錬することのできる国内でも希有な精錬所だが、それを可能にしたのは明治35年、小坂鉱山など日本海側に鉱床が分布する世界的にも珍しい「黒鉱」の自溶製錬の成功だった。黒鉱は通常の鉱石と違いさまざまな種類の金属を含む複雑鉱。同精錬所はこの鉱石から銅や鉛、亜鉛といった複数の金属を精錬してきた。

 「黒鉱はいわばミックスジュースのようなもの。当時、そこから一つずつ純粋な金属を取り出すのは至難の業だった」と同精錬所の井上洋常務は話す。

 円高により国内鉱山が閉山し輸入鉱石に原料を頼ってきた同精錬所だが、近年、力を入れているのが「人工の黒鉱」とも呼びうる廃棄物を原料にした資源リサイクルだ。例えば、携帯電話だけをとっても、金やインジウム、アンチモンなど多種のレアメタルが1つの小さな機械に詰まった“ミックスジュース”なのだ。

 同精錬所は黒鉱で培った技術を応用し、廃棄物からの精錬技術を確立。今年4月には、120億円かけた新型炉も稼働させた。国内で唯一、リサイクル原料のみでの精錬が可能で、同様の炉は国外でさえベルギーに1カ所あるだけという。「インジウムやパラジウム、プラチナなど20種類に及ぶ多様な製品を生み出す精錬所は世界屈指」と井上常務。

 同精錬所の全メタル生産に占めるリサイクル原料の割合は、例えば金で今年度、60%を超えるとされ、昨年度の倍以上に伸びると見込まれている。




 同精錬所が原料をリサイクル資源にシフトする背景には、レアメタルの急激な価格高騰がある。

 中国を始めとするBRICs諸国の台頭や原産国における資源ナショナリズムの高まり、資源メジャーによる寡占などが要因で、レアメタルの値段はうなぎ上り。プラチナは昨年5月に1キロ当たり4万1500ドル(昨年5月時点)に達し、5年前の2・5倍にまで一時上昇した。結果、従来は採算面から金銀やプラチナなど一部にとどまっていた資源リサイクル市場において、他のレアメタルでも採算に見合う状況が生まれているという。

 日本の巨大なアーバンマインの存在も弾みをつけている。物質・材料研究機構(茨城県つくば市)によると、日本のアーバンマインに眠る資源量と資源原産国の埋蔵量を比較した場合、日本の金の都市埋蔵量は世界の総資源量の16%を占めて1位。銀も同22%と1位。インジウムや銅も2位と世界年間消費量の数年分をそれぞれ蓄積している。

 加えて、天然鉱石に比べて廃棄物のレアメタル含有量の方が多いことも利点。金の含有量は天然鉱石1トン当たり40グラム程度だが、電子基板類からは1トン当たり300グラムも採れるという。




 しかし問題もある。同機構の原田幸明氏によると「携帯電話の回収率は30%程度」という。

 現在、同精錬所は小坂町や大館市などの関連会社とともに家電製品などの回収事業や環境リサイクル事業を展開。秋田大学と小坂町も「エコタウン構想」とレアメタル回収事業の推進を協定でうたった。

 井上常務は「先人が苦労して培ってきた技術が、現代のリサイクル事業で応用され、先駆けることに繋がった。技術に見合うリサイクルシステムの確立が重要だ」と話した。成功には個々人のリサイクル意識の高まりも必要といえそうだ。(宮原啓彰)


高騰するレアメタル

 元々、産出量が少ない、もしくは産出困難なため流通量が極めて少ないレアメタル(稀少金属)。ディスプレイや太陽電池に使われるインジウムやプラチナなど約30種類あるとされる。中国を始めとするBRICsの台頭やハイテク機器の普及・開発により需要が増大する一方、産出国が限られる上、資源ナショナリズムの高まりにより価格の高騰が続いている。


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