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鉄鋼・非鉄金属スレッド

410荷主研究者:2007/08/06(月) 01:05:31

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070426/CK2007042602011603.html
東海・新日鉄で火入れ式 鉄の心臓部に“命”
2007年4月26日 中日新聞
松のたいまつを羽口に差し入れる新日鉄名古屋労組の綱木富夫組合長=東海市東海町の新日鉄名古屋製鉄所で

 たいまつの火を差し込み、ハンマーで鐘を鳴らす−。新日鉄名古屋製鉄所(東海市東海町)で二十五日、厳かに執り行われた第一高炉の火入れ式。十五年ぶりの改修工事を終えた製鉄所の新しい心臓部はうなりを発して動き始めた。安定操業の願いを込めた式を写真とともに紹介する。

 高炉は、鉄鉱石とコークスからドロドロに溶けた状態の鉄「溶銑」を生み出す。全製鉄工程の起点となる製鉄所のシンボルで、二基を備えた名古屋製鉄所は鉄鋼製品を原料から造る中部地方唯一の銑鋼一貫メーカーだ。

 高さ百メートルを超す威容を誇る第一高炉。足元部分を巨大な建屋が覆う。内側は薄暗く、赤茶けた鉄骨や無数の配管が縦横に走る。銀色に燦然(さんぜん)と輝くのが、炉をぐるりと取り囲む四十二本の羽口(はぐち)。炉内に千二百度の熱風を送り込む装置だ。

 羽口近くの祭壇で神事が始まった。神主が榊(さかき)を振り、ヘルメット姿の百五十人がこうべを垂れる。「ゴォー」「シュー」。工場独特の騒々しさに交じり、笛や笙(しょう)の音が鳴り響く。

 勝山憲夫所長が松のたいまつに熱田神宮で起こした火を付け、羽口に差し入れた。新日鉄名古屋労組の綱木富夫組合長や地元首長ら二十七人も同様に続く。最後に西尾清明高炉課長がハンマーで鐘を鳴らすと、滝のような音とともに熱風が送り込まれ、操業が始まった。

 改修は炉内のれんがが劣化したためで、今回は「大ブロック工法」を採用。解体の際、とっくり形の炉を輪切りで四分割し、だるま落としのように下から順番に引き抜いた。その逆の要領で組み立ても行った結果、工期は前回より三十二日早い八十三日だった。

 炉の容積は改修前の約一・二倍の五千四百四十三立方メートルに拡大。これに伴い、一日当たりの出銑量も同一・二倍の一万二千トンを見込む。炉内の状況を瞬時に立体的に把握するシステムも導入。耐食性の高いれんがなどで長寿対策も施した。

 勝山所長は「短工期で大規模工事を完遂した工事関係者に感謝したい。安全最優先で、安定操業に努める所存だ」とのコメントを発表した。

 (西尾述志)


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