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鉄鋼・非鉄金属スレッド

347荷主研究者:2006/10/23(月) 02:19:37

【JFEスチール、神鋼など:鉄粉販売拡大】2006年8月30日 化学工業日報 5面
鉄粉大手、販売拡大に意欲 自動車向けターゲット 月1万トン超える需要

国内の鉄粉大手3社が販売拡大に乗り出した。自動車用焼結部品市場の成長に対応して、JFEスチールと神戸製鋼所が生産体制を強化する一方、ヘガネスジャパンは原料粉に最適化した製造法や設計支援を組み合わせた提案営業を活発化している。昨年9月以降、鉄粉出荷量は月1万トンを上回る水準で推移しており、需要が拡大するなかシェア確保にしのぎを削る。一方、中長期的な対応についてはスタンスの違いもみられ、需要動向も含めて今後の事業展開が注目される。

▽JFE、神鋼が相次ぎ増強

粉末冶金用鉄粉の出荷量は、自動車生産の好調を背景に増加基調で推移している。粉末冶金工業会の統計によると、月平均の出荷数量は03年に9千トンを上回り、昨年は1万441トンと1万トンの大台を記録している。この傾向は06年に入っても継続しており、1月−6月の平均値は1万550トンと前年を上回る高水準。

こうしたなかJFEスチールは、生産拠点の東日本製鉄所千葉地区で下工程の能力増強を実施する。現有の仕上げ還元炉3基の能力を08年度をめどに30%拡大するとともに、混合(クリンミックス)能力を年内をめどに10%程度高めるもので、これにより鉄粉生産量を今年度月6千トン(05年度比3.4%増)、08年度には同7千2百トン(同24%増)まで引き上げる。

神戸製鋼所もボトルネック解消など既存ラインの改良により高砂製作所(兵庫県)の生産能力を月6千5百トン(05年比10%増)へ引き上げる。また、供給余力のある米国コベルコ・メタル・パウダー・オブ・アメリカ(KOMPA、本社・インディアナ州)を活用して、日米2拠点間の連携緊密化により日本を含むアジア市場への供給量を確保する。

▽ヘガネスは提案営業を強化

国内2社のこうした対応に対してヘガネスジャパンも、今年春に埼玉工場で操業体制の変更などソフト面を中心に50%の増産体制を整備し、需要に見合ったミキシング能力を確保。特に鉄粉の供給を受けるスウェーデン工場の供給能力に余裕があることから、磁性部品および高強度部品を軸に自社鉄粉に適した製造方法や設計支援などを組み合わせた提案営業の積極展開を図っている。

各社ともアジア地域における鉄粉需要は拡大傾向で推移するとみているが、中長期的対応についてはスタンスの違いも伺われる。JFEスチールは海外での工場建設も視野に入れた本格的な設備投資について検討を行っており、今年末までに意思決定する方針。これに対して神戸製鋼所は、既存の生産体制で当面の需要拡大に対応する。同社では将来的な需要拡大が見込まれる磁性部品用鉄粉生産に適した設備導入を想定しており、需要動向をみながら生産技術などの研究開発を進める考えで、海外での新拠点建設には慎重な姿勢をとっている。


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