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鉄鋼・非鉄金属スレッド

275荷主研究者:2006/05/03(水) 01:16:13

【JFEスチール西日本製鉄所、発足3年統合効果出る】
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200603310065.html
'06/3/31 中国新聞
JFE西、発足3年統合効果出る

 旧NKK福山製鉄所(福山市)と旧川崎製鉄水島製鉄所(倉敷市)が統合し、JFEスチール西日本製鉄所が誕生して四月一日で三年になる。この間、中国特需などの追い風を受け、福山、倉敷の両地区では旧二社の垣根を越えた生産集約や技術移転が順調に進んだ。一方で、鉄鉱石など原材料価格の高騰や業界の世界的な競争激化が進んでおり、統合効果を生かしてさらなる収益力の強化が求められている。(田村勇雄、中島大)

 「次の第四高炉の再火入れにより、統合当初に考えていた基盤整備が完成する」。今月二十三日、福山地区であったコークス炉の完成式で、西日本製鉄所の中島広久所長はこう説明した。

 五月に第四高炉の改修完了で、同地区の設備増強が一段落。倉敷地区を合わせた粗鋼年産能力は二千百万〜二千二百万トンと、5〜10%拡大する見込みだ。

 ▽一体化を徹底

 単一の製鉄所として世界最大規模を誇る西日本製鉄所。二〇〇四年度の粗鋼生産実績は両地区で千九百四十万トンと、JFE全体(二千七百六十五万トン)の七割を占める。〇二年度に比べ生産量は3・5%増え、粗鋼一トン当たりの収益では三倍以上と飛躍的に拡大した。両地区が徹底的な一体運営を進めた結果だ。

 福山地区に三本、倉敷地区に一本ある自動車用鋼板などを生産する溶融亜鉛めっきライン(CGL)は、各ラインの特性を生かして生産品種を組み替えた。統合前は複数品種を生産していた福山の第三CGLを、足回り部品など自動車内板だけの専用ラインにした。

 一方、福山の第二CGLから一部の特殊めっきラインを倉敷のCGLに移管。生産品種を絞り込むことで、品種を変更する度に必要なラインの段取り替えにかかる時間を短縮し、両地区のCGLの生産量は統合前に比べて二割アップした。

 ▽技術移転進む

 技術移転も積極的に取り入れた。旧川鉄が開発した高炉改修技術「大ブロックリング工法」を旧NKK側にも導入。昨年三月に改修が完了した福山地区第五高炉では、工期が従来の半分以下の五十八日に短縮できた。倉敷地区には旧NKKの高強度厚板の急速冷却設備を導入。両地区では銑鉄や製鋼部などの部長クラスを入れ替えて、人事交流も図った。

 経済成長を続ける中国向けの輸出の伸びなどで、JFEスチールが発足時に二千三百億円と見込んでいた〇六年三月期の経常利益は、〇五年三月期ですでに四千五百億円と約二倍の水準に達している。だが、最近は鉄鉱石など原材料価格の高騰が収益を圧迫している。輸出先の中国では、現地メーカーによる鉄鋼生産が拡大を続けているため、建材向けなどの汎用鋼材はすでに値崩れを起こしている。

 こうした状況に対応して、西日本製鉄所では両地区の建材向けなど形鋼ラインを半減し、計二ラインに集約した。その一方で、倉敷地区には自動車部品向けに厚さや材質の違う鋼板をレーザー溶接して一体成型する設備(TWB)を導入。福山地区では自動車外板向けの高級鋼板を製造する四本目のCGLを増設しており、高付加価値化を進めている。

 中島所長は「生産量を維持しながら、商品の付加価値を高める。特に、自動車向けを強化する必要がある」とみている。

 【JFE西日本製鉄所の主な歩み】
2003年 4月  旧NKK福山製鉄所(福山市)と旧川崎製鉄水島製鉄所(倉敷市)が統合し発足
      10月  福山、倉敷両地区で建材用など形鋼ラインを計4ラインから2ラインに集約
      11月  倉敷・第2高炉の改修を終え、火入れ
  04年12月  倉敷地区にTWBを国内鉄鋼メーカーで初めて導入
  05年 3月  福山・第5高炉の改修を終え、火入れ。JFE全体9基の中で最大規模
  06年 2月  福山・第4高炉の改修開始。5月をめどに火入れ
       3月  福山・コークス炉を増設


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