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鉄鋼・非鉄金属スレッド
239
:
荷主研究者
:2006/02/06(月) 02:02:30
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20051214/morning_news030.html
2005/12/14 西日本新聞
振動3万回緩まぬボルト 佐賀大と2企業世界初 建造物の安全向上期待
佐賀大学、佐賀鉄工所(佐賀市)、船舶エンジン修理会社の大喜工業(北九州市)の研究チームは十三日、緩みにくい安全ねじのボルトを世界で初めて製造したと発表した。ボルトの表面に二種類のねじ山をつくり、二つのナットで締めることで緩みにくい構造にした。自動車や電車、橋など振動を伴う構造物に使えば、安全性向上につながるという。電力会社やガス会社などから引き合いがあり、来年度の商品化を目指すとしている。
「スーパーロックボルト」と名付けられたこのボルトは表面に、ねじ山の間隔が二ミリと一ミリになるように二重のらせんをつくった。緩もうとしたときに二つのナットがぶつかって動かなくなる仕組みになっている。
十七分間に三万回の振動を与えるテストを行った結果、普通のボルトは約五秒で緩んだが、このボルトは全く緩まなかったという。
研究チーム長の西田新一・佐賀大教授は「適正な力で締め付けておけば、何十年たっても緩まない」と太鼓判を押す。
緩みを防ぐために従来は、ナットの内側に針金を組み込ませたり、ねじ山の溶接などが行われてきたが、このボルトは維持費の負担を減らすだけでなく、取り付け作業が簡単で再利用できるのが利点という。
旋盤で一つ一つねじ山を刻むと、加工賃だけでボルト一本につき五百円以上かかるが、研究チームは、このねじ山の加工工具の開発にも成功。量産化すれば、一本数十円で販売できるめどが立ったとしている。
西田教授らは「ローテクの代表と思われていたねじを、産業界の安全性向上につなげたい」と意気込んでいる。
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