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鉄鋼・非鉄金属スレッド

2256荷主研究者:2021/10/02(土) 15:18:26

https://www.chugoku-np.co.jp/localeco/article/article.php?comment_id=787383&comment_sub_id=0&category_id=113
2021/8/27 22:36 中国新聞
活力維持へ変革の転機 土地柄生かし医工連携【消える鉄の灯 日鉄呉 高炉休止まで1カ月】<下>産業多様化

車いすと点滴スタンドを連結させる装置について説明する山路社長。医工連携で開発した

 かつて戦艦大和も建造した巨大な海軍工廠(こうしょう)を備え、終戦まで「東洋一の軍港」と呼ばれた呉市。戦後復興の過程でも、鉄鋼や造船など重厚長大型の製造業が地元経済をけん引し続けた。工廠跡にできた日亜製鋼、続いて日新製鋼の呉工場を前身とする日本製鉄(日鉄)瀬戸内製鉄所呉地区は、その象徴でもある。

 ▽高い製造業比率

 産業構造を見ると、総生産額に占める製造業の割合は広島県全体では27%なのに対し、呉市は43%(2018年度)。9月末に控えた製鉄所の高炉休止、2年後の閉鎖が、一つの転換点となるのは避けられない。将来へ地域の活力を維持するためには、産業の多様化が迫られる。

 企業や市が注目する分野に「医工連携」がある。「病院が多い土地柄。生かさない手はない」と、船舶機器の販売・メンテナンスを手掛ける豊國(とよくに)(呉市)の山路恵司社長は強調する。18年に開発した、車いすと点滴スタンドを連結させる装置は試みの一つ。点滴スタンドの転倒を防ぎ、車いすを安全に動かせる。地元の国立病院機構呉医療センターの医師や看護師の声を受けて製品化。今も同センターと連携し、新製品の開発を進めている。

 市内には呉医療センターや中国労災病院など400床を超す規模の病院があり、人口10万人当たりのベッド数2026床(19年度)は全国平均の1・5倍に上る。同センターをはじめ海軍に関係した前身を持つ病院も多く、呉の特色であり強みといえる。

 市は18年、企業経営者と医師を集めた医工連携の懇談会を開いており、今後も後押しする考えだ。市内の呉高専も地域貢献の柱に医工連携を掲げ、病院と連携して医療機器・技術の開発に力を注ぐ。

 ▽「稼ぐ観光」前面

 新型コロナウイルス禍の前には年間平均で100万人近い来館者を誇った大和ミュージアムなどを生かした観光産業にも、市や経済界は期待を寄せる。市は昨年10月に観光振興計画策定委員会をつくり、観光消費額を将来的に年間800億円にする目標案を検討中だ。19年度の3倍に相当。「稼ぐ観光」を前面に打ち出そうとしている。

 市内では、フェリーや貨物船で実績のある神田造船所が来年1月に新造船から撤退すると明らかにしている。重厚長大型に代わる、新たな産業の裾野をどう広げていくか。日鉄呉地区の高炉休止は、時間の猶予を許さない形で、地域に重い課題を投げ掛ける。(東谷和平)


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