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鉄鋼・非鉄金属スレッド
1953
:
荷主研究者
:2018/12/09(日) 18:43:55
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201811/0011860034.shtml
2018.11.28 神戸新聞
ひょうご経済プラスTOP 経済 大チタ、ポリシリコン事業から撤退 供給過多で
大チタ、ポリシリコン事業から撤退 供給過多で
会見する大阪チタニウムテクノロジーズの杉崎康昭社長=東京都港区浜松町2
大阪チタニウムテクノロジーズ(兵庫県尼崎市)は28日、半導体用シリコンウエハー大手SUMCO(東京)との長期売買契約を中途解約し、ポリシリコン事業から撤退すると発表した。世界的に半導体用ポリシリコンの生産・供給過多が続き、中長期的に見ても需給バランスの改善が難しいと判断。成長が見込める主力のチタン事業と高機能材料事業に経営資源を振り向ける。(藤森恵一郎、横田良平)
年内に岸和田製造所(大阪府岸和田市)での製造を終え、2019年3月末をめどに主要顧客への製品出荷を完了する。同製造所の従業員約160人は原則、配置転換する。
大阪チタニウムは1960年にポリシリコンの量産を開始。半導体需要の拡大に伴い設備や工場を拡充し、2011年には同製造所に新工場が完成、年間売上高は235億円に上った。しかし近年は売り上げ100億円、営業利益1億円程度まで落ち込んでいる。現在の世界シェアは約1割。
半導体用ポリシリコンは今後も年間約4%の需要拡大が予測される。ただ高品質化がより求められ、国内の競合他社は生産設備を強化。太陽電池用ポリシリコンを併せて生産する海外メーカーは容易に切り替えられ、事業継続による設備投資も重荷と判断した。
東京都内で会見した杉崎康昭社長は「現在の設備では対応できない。大型投資が必要だが、回収の見込みがない」と説明。チタンは航空機用が堅調で「経営資源と投資余力を成長分野に集中投下する。前向きな判断だ」と強調した。
同日、19年3月期の業績予想を下方修正。事業撤退に伴う特別損失127億円と、特別利益として解約金100億円をそれぞれ計上した。売上高は事業撤退による生産減で7月予想比4・5%減の426億円、純損益は8億円の黒字から15億円の赤字とした。
同社は成長投資として、金属3Dプリンター向けのチタン合金粉末の製造工場を尼崎工場内に新設、20年初めの稼働を目指す。航空機や医療分野での需要拡大が期待できるという。
【ポリシリコン】パソコンやスマートフォンなどに使われる半導体の基板となる「シリコンウエハー」を作る主要な原材料。大阪チタニウムでは、金属シリコンに水素ガスや四塩化ケイ素を反応させ、蒸留精製後に還元して棒状のポリシリコンを生成する。顧客仕様に応じて切断するなど、形状を整えて出荷する。
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