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鉄鋼・非鉄金属スレッド
1555
:
荷主研究者
:2016/07/23(土) 12:35:10
http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00391809?isReadConfirmed=true
2016年7月7日 日刊工業新聞
日立金属、特殊鋼の特性向上 車駆動用部材に安定供給、制御技術磨き航空機進出
自動車のCVTベルト素材に加工されたマルエージング鋼
日立金属が特殊鋼の特性向上へ技術開発力を高めている。マルエージング鋼では疲労強度を改善したことで、自動車の駆動用部材として年間1000トン以上を安定的に供給している。今後は鋼中の微細な結晶構造の制御技術を磨き上げることで、現行の中期経営計画の重点目標に掲げる航空機分野への進出もにらんでいる。(編集委員・大橋修)
【03年から量産】
マルエージング鋼はニッケルやコバルト、モリブデンを合計30%以上含み、さらにアルミニウムやチタンなどを添加して高い強度を実現する特殊鋼。主に航空・宇宙分野で使う材料として開発された。日立金属は自動車の無断変速機(CVT)に使う金属ベルトの材料として、2001年ごろに自動車メーカーへの納入を開始。03年から量産体制に移行し、現在に至っている。
特徴は鋼の結晶構造において、疲労による破断の原因となる介在物の大きさを平均3分の1程度まで小さくしたこと。これにより、既存の鋼材だとベルトの回転数が1000万回を超えた段階で破断するのに対し、同じ負荷をかけても安定して回転し続けられるようになった。
ポイントは不純物を減らすために行う2回の溶解工程のうち「1回目の溶解でマグネシウムの酸化物を意図的につくること」(高級金属カンパニーの中村秀一産業機器材統括部長)。不純物の中でも特に窒化チタンは硬く、サイコロ状の形をしているため、疲労強度を劣化させる大きな要因となっていた。この問題の解決に酸化マグネシウムが大きな役割を果たすことを突き止めた。「2回目の溶解で酸化マグネシウムが分解し揮発すると、窒化チタンも溶解する。その後、再び鋼が固まる際、何もないところから窒化チタンが析出してくるので、マグネシウムがない場合に比べ相対的に小さくなる」(同)のだ。
【介在物と格闘】
日立金属は研究所を中心に「日々、現場で介在物と格闘してきた。不純物をどう制御するかが今後も大きな研究テーマになる」と言うように、一層の特性向上に挑んでいる。介在物はなくなってしまうと、逆に「打ち抜き性や被削性など加工性が悪くなる」ため、精緻な制御技術が製品の差異化に直結する。
さらに「CVTのベルト向けを今後も増やしていくが、その延長線上には航空機のエンジンもある」と将来を見据える。18年度までの3カ年中計で「航空機・エネルギー事業の強化・拡大」を掲げており、特に航空機用エンジンでは「16年度末から開発品の納入を開始する。まずはシャフトやファンケースに挑戦する」(高橋秀明社長)方針。航空機・エネ分野の売上高を15年度実績の335億円から18年度には370億円、25年度には600億円まで引き上げる計画だ。
【中計目標達成へ】
研究開発費も前中計の3年合計570億円から現行中計では同じく700億円に積み増す。その中で、マルエージング鋼もこれまでの研究の知見を積み重ねて中計目標達成への一端を担う構えだ。
(2016年7月7日 素材・ヘルスケア・環境)
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