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鉄鋼・非鉄金属スレッド

1414荷主研究者:2015/07/04(土) 23:29:46

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150616cbal.html
2015年06月16日 日刊工業新聞
バナジウムなど高価な金属使わないチタン合金、ターゲットは航空機に-新日鉄住金

 新日鉄住金が独自開発したチタン合金の用途拡大を狙っている。高価な希少金属を使わず、強度や耐熱性などの特性と加工しやすさを両立させたもので、すでに自動車のエンジンや排気系の部品、ゴルフクラブなどに採用されている。最終的には、チタン合金が多く使われる航空機の機体用部品への採用を目指し、少しずつ実績を積み重ねていく構えだ。(編集委員・大橋修)

板をコイル状に巻き取れるため、運びやすくコストも削減できる

 「バナジウムとモリブデンは原則使わない。使うとしても最低限にとどめる」。技術開発本部鉄鋼研究所の藤井秀樹チタン・特殊ステンレス研究部長がこう説明するように、同社オリジナルの合金チタンはアルミニウムや鉄、銅、酸素など“安価汎用元素”と呼ぶ素材のみを添加し、特性や加工性を向上させる。「モリブデンをやむを得ず3%入れた品種もあるが、それを補って余りある特性を出せた」(同)ことから、その品種は2輪車のエンジンバルブに採用された。

 アルミを5%、鉄を1%添加した品種は、ヤマハ発動機の2輪車のエンジン部品(コンロッド)に採用。鋼材よりも軽いため、エンジンからの動力の追随性が大きく改善。さらに「加工しやすいため、ユーザーの工場でのコストが下がる。ヤマハ発からも作りやすさを評価された」という。

 実際、アルミを6%、バナジウムを4%含む一般的なチタン合金(64合金)は加工しづらいのがネック。それに対し、「当社の合金なら切削した時の工具の摩耗が半分になるし、熱間加工もできる。また、64合金の薄板はコイル状に巻くことができないが、当社品なら可能。大量に作れて運びやすく、コストも下がる」と良いことずくめだ。

 本命は航空機部品への採用だ。すでに直江津製造所(新潟県上越市)に最新の溶解炉を導入しており、まずは64合金で航空機メーカーからの承認を得る考え。「64合金の納入から始まって、そこでユーザーが困っていることがあれば、提案していく」(チタン・特殊ステンレス事業部)戦略を描くが、「まだ勉強不足で情報を集めている段階」(同)でもある。


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