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鉄鋼・非鉄金属スレッド

133荷主研究者:2004/12/26(日) 23:47

【神鋼、製鉄時間を大幅短縮、実用化実験】
http://www.business-i.jp/news/ene/art-20041126203507-GNBJIREOVY.nwc
神鋼、製鉄時間を大幅短縮 ハイブリッド鉱石で実用化実験
FujiSankei Business i. 2004/11/27

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は、鉄を作る時間を大幅に短縮できる原料を開発、実用化実験に着手した。鉄鉱石の粉と石炭の粉を加熱して固めた石ころ状のペレットを原料にする技術で、高炉の能力は従来のままでも、短時間で鉄を取り出せるようになる。実用化は2007年以降になるが、鉄鋼需給の逼迫(ひつぱく)と原料不足を一挙に解決する新技術として注目されそうだ。

 鉄鉱石とコークス(蒸し焼きにした石炭)を原料とする現行の製鉄方法だと、原料を高炉に投入して燃やし、高炉の下部からどろどろに溶けた鉄を取り出すまで7時間前後かかる。それが、原料をすべてペレットに置き換えれば「理論上はわずか30分で済む」(同社幹部)という。

 実際には、燃えやすい状態を維持するなどの理由から、現行の原料に混ぜて使うことになるので、どれだけ短縮できるかは実験の結果を待たなければならないが、原料の2割をペレットに置き換えれば、1−2時間早まる可能性がある。

 神鋼が開発したのは「ハイブリッド結合鉱石」。粉炭と粉鉱を加熱しながら混合してペレットにする。粉炭は混合時の加熱によりコークスに近い強度となり、高炉に落とし入れてもつぶれにくくなる。

 ペレットに固めることで、粉炭の炭素と粉鉱に含まれる酸化鉄の接触面が広がることも還元速度を速める要因。従来より200度低い800度の低温領域で還元を始めるため、短時間で高効率に鉄を生成できるわけだ。

 同社は現在、粉鉱と粉炭を熱を加えずに混ぜ合わせたペレットを平面の回転炉で加熱する鉄鋼製造プロジェクトを米企業などと推進している。今回開発した技術は、粉炭と粉鉱を加熱してペレットに固めることで強度を増したのが特徴。従来不可能だった縦型で大容積の高炉でも、つぶれずに還元反応させられる。

 実用化実験は加古川製鉄所(兵庫県加古川市)にミニ高炉を建設。粉鉱・炭の混合割合や加熱温度、ペレット成形方法などを研究し、最適な原料に仕上げる。順調にいけば07年度には高炉での実用化に向けた取り組みを始める方針だ。「原料の1−2割にペレットを混合できれば原料コストの低減、還元時間短縮の面で効果は大きい」(神鋼幹部)と期待している。

 世界的な鉄鋼需要の増加で、鉄鉱石や粘度の高い石炭など鉄鋼原料の調達コストが上昇。鉄鋼メーカー各社は低品位の原料利用技術の開発を推進するなど原料コストの低減が大きな経営課題となっている。


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