したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

民主党スレッド

1946片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/13(水) 23:23:26
>>1940
○○主義については、それぞれの捉え方によるところが大きいですね。

私には、日本の保守主義の根っこというものが、どこにあるのか、よくわからないんです。
保田與重郎の『述史新論』や武内好の『近代の超克』買いましたが、なかなか進まないし頭に入らない(笑)。

かなり前、ここの掲示板で、ある名無しさんと議論したとき、「真の保守主義」というような話になりましたが、
そのときは、日本におけるこれまでの保守主義は正統な保守主義ではなくて、
アメリカの保守主義=経済自由主義(古典的自由主義)が真の保守主義であり、それを日本で実行すべきというのが当該名無しさんのご主張でした(ちゃんと論理を追えていなかったら、名無しさん、すみません)。

新進党最強野党論者さんは(というか小沢は?)、保守主義と自由主義を対照されますが、それはアメリカ的ではないともいえるわけです。
(ただ、そのアメリカも、民主主義を他国に拡大するということをやっていて、保守としてはそういった他国介入の流儀自体は新しいことらしいです。それがネオコンと称されていて、その保守としての正統性を問われています。)

私の感覚では、「リベラル」も経済のひとつの考え方の中にあります。これは、市場原理主義を修正して個人の自己決定の基盤を確保しようという自由主義で、古典的自由主義(クラシカル・リベラリズム)に対抗して出てきた、ニュー・リベラリズムです。日本の政治家が安易に「リベラル」という言葉を振り回したせいで、政治家結集の為の曖昧な用語になっているのが残念です。

社会民主主義は、社会主義(共産主義)の側から修正されてできてきたもので、それは欧州の左翼の流れと重なると思います。私の考え方では、社民主義というのは、個人の自由を守るためってよりは、そもそもの目標に社会的公正があるものだと捉えています。「労働に応じた分配」という社会主義・共産主義の香りを残しつつも、個人の権利を奪うことはなく、多数決政治は尊重するという修正主義です。

リベラルと社会民主主義は、結果的に近づき、混同されることも多いですけど、あまりに混同されすぎていると私なんかは思います。

このように、他国の用語を用いて何か話す場合は、基本的に経済で比較すべきだと思います。精神活動の自由とか経済活動の自由といった概念が経済に織り込まれていますので。


ただ、日本独自の考え方(特に権威の扱い)もあって、それで複雑化してくる面があると思うのです。

そこで、日本の保守主義というものがよくわからなくなってくるのです。

対外政策と思想軸の関係をどう位置づければいいか。これは、まだ考えを煮詰めてませんので今は書けませんが。(これに関しては、愛知和男代議士政策秘書の櫻田氏(「雪斎」氏)が詳しそうですね。)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板