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プロ野球スレ
869
:
おりーぶの木
:2005/02/13(日) 00:26:51
we are reds!」の一体感 大住良之
92年ナビスコカップ初戦、市原との「プロ公式第1戦」を皮切りに、浦和レッズを見続けてきた。
その13シーズンの中で私の心を最も強く打ったのは、99年11月27日「あの日」の出来事だった。
広島とのセカンドステージ最終戦が0-0のまま延長戦に突入したとき、
すでにレッズのJ1残留の望みは絶たれていた。
だが選手たちは最後まで集中して戦い、
延長後半1分に福田正博がゴールを決めて、ようやく勝利をつかんだ。
状況を知らずに喜んで福田に飛びついた若い選手を、福田は突き放した。
そして泣いた。
決勝点をアシストしたゼリコペトロ・ビッチはがっくりと両膝をつき、
小野伸二もうつむいたまま右手で顔を覆った。
そのときだった。
スタンドを埋めたサポーターから、試合中にも増して大きな声が上がったのだ。
「we are reds!ウィ・アー・レッズ!」
J2降格という最悪の状況にあっても、いや、最悪の状況だったたからこそ、
サポーターたちは「私たちはレッズだ」と叫んだのだ。
その夜、この声は際限なく繰り返された。
201 :②:05/02/12 06:25:50 ID:Gu6iIYGM
「勝ってくれ」ではない。
「頑張れよ」でもない。
ピッチの上を走り回ることができるのは11人の選手だけだが、
スタンドを埋めた人々が、完全に選手たちと心を一つにし、
自分自身のものとして試合をとらえて、ともに戦っている。
だから「ウィ・アー・レッズ」としか言いようがない――。
それが「浦和レッズ」なのだ。
「このサポーターにふさわしいチームにならなければならない」
長い間にわたって、念仏のように唱え続けられたレッズへの注文だ。
至極当然の理屈のように聞こえる。
サポーターのパワーや熱さではどこにも負けない。
一方でチームは、タイトルと無縁なだけでなく、J2降格まで経験した。
しかし私は、その論理にどこかひっかかりを感じていた。
99年11月の「ウィ・アー・レッズ!」は、長年ののどのつかえが一気にとれた思いだった。
このクラブではチームとサポーターはすでに不可分の関係だった。
サポーターたちはチームを自分から切り離すことのできない一部と思い、
チームもサポーター抜きに自分たちは存在し得ないことを理解していた。
パワフルな声援も情けない敗戦も、自分たち全員のものだった。
弱いレッズも強いレッズも、すべて自分たち自身なのだ。
202 :③:05/02/12 06:28:46 ID:Gu6iIYGM
Jリーグのサポーターは、ヨーロッパを中心とした世界の「先進国」から
いろいろな手法やスタイルを学んで生まれ、発展した。
英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語…。
これほど多彩な言語が散りばめられた歌が飛び交うスタジアムは、世界のどこにもない。
だがレッズのようにチームとサポーターの一体感を実現したクラブは、「先進国」にも例はない。
そのレッズが、ついに念願の「チャンピオン」の座に就いた。
もちろん、この栄冠は、ブッフバルト監督をリーダーとするチームだけのものではない。
彼らを支えたチームスタッフ、運営スタッフ、クラブ首脳、後援会、
そして無数のサポーターとファンという、総体としての「レッズ」のものだ。
地域に支えられたレッズの優勝は、新しい時代のスポーツのあり方に重要な指針を示すものだ。
タイトルを目指すだけではいけない。
強いだけでは不十分だ。
地域の人々を一つの心で結びつけ、ともに歩むことにより、
スポーツの枠を越えた大きな価値を生み出す。
優勝が決まった瞬間、サポーターたちは、これまでの苦闘を次々と思い起こしたに違いない。
そしてチームとサポーターを決定的に一体化させた、あの99年11月27日の「ウィ・アー・レッズ!」が
感慨とともに心によみがえった人も、決して少なくなかっただろう。
おめでとう、浦和レッズ。
『サッカーマガジン』より
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