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プロ野球スレ

821とはずがたり(2/2):2004/10/11(月) 16:05
 ●政宗&支店長

 さとうさんは「すぐに撤退されたら困るのだから、経営規模の大きい楽天の支持はもっと増えてもおかしくない」と語る一方で、「仙台は伊達政宗(だてまさむね)のお国元で、挑戦者を応援する気風が強いのかもしれない」と言う。豊臣秀吉(とよとみひでよし)、徳川家康(とくがわいえやす)を相手に、戦国の世を生き抜き、仙台藩の基礎を築いた伊達政宗。NHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」(87年)でさとうさんは、ローマ法王への政宗の親書を携え海を渡った支倉常長(はせくらつねなが)を演じた。「あの時代に国内ではなく外国に働きかけるとは、まさに身の丈以上の野心を持ったチャレンジャー。Tシャツで、汗流して熱弁をふるう堀江さんに重なるかも」と語るのだ。

 ただ、これが地元の政財界のムードとなるとちょっと微妙だ。仙台市は5日、宮城県は6日、新球団支援のための全庁組織をそれぞれ設置した。大いに盛り上がっているようだが、そこには懐勘定が入っているようにもみえる。宮城球場の改修費数十億円は、ライブドア、楽天ともに自己負担で行うとしているし、仮に新球団が赤字でも、今のところ地元自治体が失うものは何もないのである。

 一方、仙台商工会議所は「サッカーは支援しているが、プロ野球については、決まったら協力するということ」とつれない。宮城球場周辺の企業などが参加するドーム球場建設推進運動についても「有志の方が立ち上げられた段階」とクールだ。地元のある経営コンサルタントの男性は「野球好きな市民が頑張っている一方で、企業も行政も実は様子見。仙台は支店長の町。自分たちで決断したり、リスクをとったりせず、東京本社が金を持って来てくれるのを待っている。悪い意味の『仙台支店長気質』がもろに出ている」と嘆く。

 市民チームとして愛されているサッカーJ2の「ベガルタ仙台」の前身、「ブランメル仙台」の当初のメーンスポンサーは東日本ハウス(盛岡市)だった。「仙台支店長気質で、当時、宮城の企業はどこも思い切って金を出さなかった。それなのにチームができたら『なんでよそ者が』と陰口をたたく。ライブドアや楽天が来ても、今後が心配」とこの男性は語るのだ。

 街でも気になる声を聞いた。「僕も転勤組ですが、仙台は転勤者が多く地元意識が薄い。プロが来たら1、2回は観戦に行くが、弱かったらどうかな」(34歳男性)。確かに新チームは当初は寄せ集め集団。戦績は厳しそうだ。

 ●辺境と反骨

 しかし、竹内さんは「新球団は初年度優勝します。少なくとも優勝争いにからむ」と断言、熱い思いを語る。「東北はかつては蝦夷(えぞ)と呼ばれた辺境の地。大阪や神戸からやって来る選手たちが『なにくそ』と反骨精神に燃えないはずがない。そうなれば同じプロで勝てないはずはない。それを東北中の応援で後押しする。どっちに決まろうと全力で応援します」

 宮城球場を訪れた。確かに古いが、けばけばしい広告もなく、観客席とグラウンドがとても近い。芝の上に立つと、涼やかな風の中、手書きのスコアボードが見下ろしていた。どこか懐かしい。ベーブ・ルースの像に恥じない「プロ野球の街」に、仙台はなれるだろうか。

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毎日新聞 2004年10月8日 東京夕刊


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