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プロ野球スレ

719とはずがたり(2/2):2004/08/25(水) 22:39

 さらに総務省統計局の産業連関表などをもとに、すべてのマイナス効果を計算すると「プロ野球界全体のマイナスの経済効果は合計約378億円、雇用喪失は2235人に上る。大阪に限定しても約125億円のマイナスの経済効果で、978人の雇用が失われる」と結論付けたのである。

 宮本教授は「1リーグ制移行直後は物珍しさから観客が思ったより集まるかもしれないが、最終的にはこういう結果になるだろう。長期的にはもっとマイナス効果は大きくなるかもしれない」とも予想する。危惧するシナリオとはこうだ。「1リーグ10球団になればシーズン途中で20〜25ゲームも差がつき、やる気をなくす万年最下位チームが必ずあらわれる。客の野球離れは加速し、マイナス効果はさらに大きくなるに違いない」

 八方ふさがりにも見えるプロ野球界の将来。いったいどうすれば良いのか。宮本教授は「プロ野球界が解決すべき問題は多々あります。球団の経営情報の非公開性、球団を広告塔としか見ない親会社の意識、高騰する選手年俸、特定球団の影響力が強すぎて球界全体の発展をはかるのが難しいこと……。1リーグ制移行だけではすべてを解決しきれません」という。

 そして経済学者の立場から、こんな提案をするのである。

 「テレビの放映権はコミッショナーに集中させ、人気球団の試合もそれ以外の試合も抱き合わせで販売し、収入は主催球団が得る。ドラフト制度は完全ウエーバー制か抽選制にする。選手年俸の高騰を抑えるためのルールも新たに必要でしょう」

    ■「1リーグ派なれど」

 一方、損得勘定とは別に、ファンの心情はとても複雑だ。2リーグ制を支持するファンが多数派のようだが、中にはイラストレーター、山藤章二さんのように愛ゆえに「1リーグ派」という人もいる。「ほとんどテレビに映らないパ・リーグの選手たちが気の毒でならない。いっそ1リーグ制にして彼らの活躍をテレビで見られる機会を増やすことも、別の視点でのプロ野球の発展になると思う」と山藤さん。これもまたファンの心情なのである。

 そもそもパ球団の経営難から始まった国民的大関心事。経済学のエキスパートからの“試算”をプロ野球関係者はどんな風に受け止めるだろうか。

【1リーグ制による観客動員とそれによる収入増減予測】

       観客動員数  (増減数)     入場料 放映権料  合計

巨  人 387万1813(10万2477)  3.7  2   5.7

阪  神 267万4867(▼1万0142) ▼0.4 ▼6  ▼6.4

ダイエー 333万6245(20万7245)  5.2  8   13.1

セ4球団 155万7216(▼12万6568)▼4.6 ▼6  ▼10.6

パ3球団 150万2495(14万2660)  3.6  8   11.6

※観客動員数の単位は人、収入増減の単位は億円

毎日新聞 2004年8月25日 14時18分


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