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プロ野球スレ

2112名無しさん:2014/05/25(日) 02:35:49
プロ野球の野球協約には、プロ野球の参加資格として、資本金1億円以上の株式会社でなければならないと定められている。
また、その株主の49パーセント以上を日本籍以外が占めることも禁じていて、安易な身売りを避けるため、
預かり保証金25億円と野球振興基金4億円の計29億円も必要で、新規参入には莫大な経費がかかる。
また、選手の年俸が右肩上がりで、システム自体を見直さなければ、経営の見通しは明るいものではない。
そう考えると、かなりの事業規模の企業でないと参入は難しいだろう。
この構想を推し進めるという政府が、どこまでの経済的な援助や、どういう経済特別区的な処置を取るのか。
また市民球団として行政組織が、チームを持つ場合、野球協約の改定の必要も出てくる。

静岡の田辺市長も「プロ野球球団の創設、運営には、企業や市民の支援(社会、敬愛情勢の変化)など、まだまだ多くの課題があると認識している」と言う。
愛媛なら四国に本社のある大塚製薬、新潟ならアルビレックスの経営に参画している専門学校などを経営しているNSGグループらの地元企業の名前が挙がるが、
この3年間で、静岡市のプロ野球創設に関して企業側からの具体的な働きかけはないという。

スポーツビジネスに詳しいスポーツ総合研究所代表の広瀬一郎氏も
「日本の地方経済の成長と活性化のためのソフト戦略としては悪くはない。
16球団ができるかできないかと聞かれれば可能性があると答えるべきだが、その議論は、ナンセンス」と、問題提起をした。「誰が、どう実施するのか。そして、地域のおける野球を単体で考えるのではなく、あらゆるビジネスの“ハブ”として捉える発想があるのかどうか。
例えば、これから少子高齢化社会になってくると、医療費の問題が深刻化してくる。そこに地域にプロ野球球団が生まれ、老人たちの運動を促進するようなソフトを発信していけば、
老人が健康になり、地域の医療費が軽減されるかもしれない。
また何十年、何百年に一度やってくる地域災害への備え、インフラの整備の問題もクローズアップされているが、
スタジアムを、その際に必要になるヘリポート基地として代用する案を含んで作れば災害準備のコストも減るだろう。
これらは、あくまでも一例だが、そういうロードマップ、アクションプランを描いて、16球団という発想につながっていくのならば、
議論にもなるのでしょうが、まずは、しっかりとしたデューディリが必要でしょう」。

またプロ野球の現場サイドからの疑念の声も出ている。
阪神のDCで評論家の掛布雅之氏は、「頂点であるプロ野球の世界が広がれば、その底辺も広がって野球界の発展につながる。16球団は、素晴らしい構想だが、冷静になって16球団で行われるプロ野球を考えてみると、私は野球のレベルの低下が心配だ」という意見。

「4球団が増えるとなると、300人前後のプロ野球選手が増える。
ただでさえ、メジャーリーグに有力選手が流出してプロ野球のレベルは下がって、チームの軸の部分は外国人選手に頼らざるを得ない状況にある。
スカウトからも、『本当にプロで通用する! これだ!という選手は、毎年、4、5人くらいしかいない』という話を聞かされたことがある。
ドラフトから漏れていた逸材が、4球団が増えることで掘り起こされる可能性もあるだろうが、選手層が薄くなって野球のレベルは下がるだろう。
マイナー組織が充実しているメジャーリーグでさえ、エクスパンションが導入されて球団が増えたとき、
選手層が薄くなり野球のレベルが低下した問題がクローズアップされた。
ファンは、お金を払って最高レベルの野球を見に来る。
16球団に増えてプロとして、そういうファンの期待と願望に応えることができるのだろうか。
プロ野球のレベルが下がると、メジャーリーグへの流出は歯止めになるどころか、逆に作用する可能性もある。
やみくもに『賛成だ!』と手を挙げることはできない」。

新球団が生まれる際には、当然、分配ドラフトも行われるだろうが、そうなると、選手層が、全体にダウンするのは必至。
掛布氏の意見は、現場から出てきて、もっともの声だ。
アベノミクスに乗った自民肝入りのプロ野球の16球団構想は、今後、どう進展していくのだろうか。

(文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)


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