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プロ野球スレ

1615名無しさん:2013/06/27(木) 15:35:45
試合前のDeNAの守備練習中。笑みがこぼれる。サードのポジション。
39歳の中村は、22歳のルーキーの白崎とともにノックを受けるのが日課になっている。
いいプレーには笑顔で拍手。ミスには、笑みを交えながらグラブさばきを指導する。
同時に打撃練習中の若手選手に鋭い目を光らせる。
「いつ聞かれてもいいようにね。見ていないと教えられないので。
聞かれることがあるかなって。聞かれたときにちょっとでもアドバイスできるようにしています」

2000安打を達成した今、次の目標を定める。
「2000本は通過点だと思うので、やっぱりチームが勝ちたい。
万年Bクラス、最下位というのは抜け出したいし、何とかクライマックスに出て、優勝を狙えるように勝ちたい」。
目標達成へ、チーム力のアップは不可欠。自然と若手のプレーに目が向いてしまう。

20年を越える野球生活。40歳を迎えようとする。デビュー当時を振り返り、現在を比較する。
「今は、競争というのがないんじゃないかなと思います。僕らのとき、生き残りで必死だった。
痛いって言えなかった。痛いと言うと、2軍に行きなさいと言われる」

治療をすれば、故障がバレる。2軍行きは、すなわち、ポジションはく奪を意味する。
1軍に復帰したときには別の人間がポジションを埋めている。そこには競争があるのが当たり前だった。
「肉離れしても、筋が切れたままテープ巻いてやりましたね。治療せずにね。代償はありました。
今、見たらぼこっとへこんでいますよ。断裂していましたから」。

身をもって体験したからこそ、若い世代に苦言を呈す。
「ハングリーさがないとか、目の色を変えている人がいない。僕らのときとは違う。
それは思いますね。それが昔と今の違いかな」。

逆に、デビュー当初に感じた当時の40歳像を笑いながら振り返る。
「僕が入ったころの40歳は練習とかしなかったですから。(山本)カズさんなんか、びっくりするくらいでしたよ。
勝手に温泉行ったりしましたから。みんな探して、『おらん』と言ってたら『温泉行ってた』と。
アップのときいないんです。気が付いたらゲージの後ろにいる」。

40歳間近になった中村は、まだ競争の渦中に自らを置く。自主トレ期間中も
「ライバルは筒香。サードのレギュラーを目指します」と若手のように声をあげた。
「プロに18歳で入って40歳を見ると、オッサンだなと思いました。でもそう思った時と比べて
今の40歳は若いんじゃないですか?」と笑顔を見せた。

日米さまざまな球団を渡り歩いたからこそ、伝えられるものがある。近鉄、中日で優勝を経験。
米国では、挫折を味わった。それでも「純粋にボールを追いかけることができる環境はすごいなと。
マイナーでやった半年はすごく自分にとっていい経験になりました。これから指導者になったとしても、
いい経験になりましたね」。すべてが大きな財産になっている。

DeNAの選手に、伝えておきたいことがある。「できる限り自分のものを若い選手に教えていきたい。
何とかチーム全員で勝つ喜びをね、味わえるようにね」。チームは5年連続最下位。
入団6年目の選手までは、最下位しか知らない。酸いも甘いも味わい尽くした40歳。
勝つという最高の喜びを、勝利に飢えた20代に伝授し共有する。


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