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農業総合スレ

264小説吉田学校読者:2006/03/12(日) 23:15:02
>>263
朝日の方が詳しかったです

「適正な手続き」と安堵 最高裁判決
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000000603110003

 高松市の食肉センター建設にからみ支払われた5億5千万円の漁業補償の妥当性をめぐって争われた訴訟は、提訴から8年半の審理を経て、10日の最高裁判決で高松市長の逆転全面勝訴が確定した。判決を受けて、増田昌三市長は迷惑施設に対する補償の必要性を強調し、「適正な手続きが認められた」と安堵の表情を見せたが、裁判の過程で補償額の算定根拠のあいまいさも明らかになっており、行政の情報公開のあり方に課題を残した。
■市長「本当に勝ったのか」
 開会中の市議会本会議に出席していた増田市長は午前10時40分過ぎ、職員のメモで逆転勝訴を知った。「本当に勝ったのかとメモをしばらく見つめた」という。「(勝訴を)確信はしていたが、この日まで心配だった」
 香東川河口付近で予定していた食肉センター建設をめぐり、「排水で養殖が打撃を受け、風評被害も懸念される」と訴えた地元漁協に、市は96年末から2度に分けて計5億5千万円を支払った。この支出に対し、「市民オンブズ香川」事務局長の矢野輝雄さん(68)が「根拠のない支出で違法」と提訴。一審の高松地裁判決は矢野さんの訴えを退けたが、二審の高松高裁は「被害の根拠が不十分」と認め、市長に5億5千万円の損害賠償を命じた。
 「市長の職責はそこまで追及される立場かと重さを改めて痛感した」と増田市長は振り返る。だが、「小さな工事でも補償を要求される時代。地元への迷惑料、補償料がなくて仕事が進むことはこれからもない。正当な理由と手続きがあれば補償が認められたことは全国的にもよかった」と、支出の正当性を強調した。
 だが裁判の過程で補償額算定のあいまいさも明らかになり、市政に課題を残した。
 「水質の悪化もないのになぜ漁業補償がいるのか。一般市民の常識からは全く理解できない」。原告の矢野さんは逆転敗訴に声を荒げる。
 裁判は「漁業補償の根拠は公開されないブラックボックス。どんぶり勘定では」という矢野さんの素朴な疑問から始まった。「思った以上に、ボロが次々出てきた」
 漁業補償契約を交わす前、市自ら実施した環境影響調査は、漁協が補償の根拠としてあげた排水による水質悪化はないと報告していた。さらに排水自体、下水道整備で数年後には海に流れなくなる予定だった。だが、センター建設で漁業を続けられなくなるとして廃業補償金5億5千万円を提示した漁協に対し、市は全額を支払った。
 こうした実態に、一審、二審判決は、いずれも補償額の算定根拠に疑問を呈した。矢野さんは「裁判をしなければわからなかった新事実が法廷で次々と明るみに出た。敗訴にはなったがこの訴訟活動は必ず生かされる」と話す。
 増田市長も、「政策決定の過程がわかりやすく、説明責任が果たせる方法が大切だと痛感した」と話した。
■首長の裁量どこまで 明確な基準・判定定まらず
 市民による行政監視の機運が高まりを見せる中、自治体の首長に公金支出の適法性を問う裁判は全国で起こされてきた。だが市民オンブズマン大阪代表の井上善雄弁護士によると、肝心の首長の裁量権をどこまで認めるかについて、議会の承認など形式的に正しい手続きを踏んでいれば適法とする考えと、政策判断の内容まで踏み込んで適法性を判断するべきという二つの考えが混在し、明確な基準や判例は定まっていないという。
 最高裁の判決をみても、ゴルフ場開発を中止した業者から京都市が予定地を高額で買い取った京都ポンポン山訴訟では「説明責任を怠ったとして」元市長に26億円の賠償を言い渡した二審判決を確定したが、破綻(は・たん)した三セクの債務処理に約8億円を支払った下関市の補助金支出訴訟では支出の公益性を認めるなど、判断が分かれている。
 井上弁護士は「裁判所は政策判断に名を借りたあいまいな手続きを追認するのでなく、行政のやりたい放題を許さない枠組みを示してほしい」と注文をつける。
 新藤宗幸・千葉大教授(行政法)は「行政の裁量権には高い透明度が求められる時代」とした上で、「市は勝訴にあぐらをかくのでなく、時間をかけても公金支出の根拠を公開し、必要性を市民に説明する仕組みづくりが必要だ」と指摘する。


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