(ブルームバーグ):香港オフショア人民元は3日、対ドルで下落。中国本土の元相場に対するディスカウントはここ3週間で最大となった。中国人民銀行(中央銀行)が先月に人民元売りの抑制措置を講じたにもかかわらず、海外投資家が元の下落に賭ける投資を再開しつつある兆しが現れている。
香港のオフショア人民元は上海オンショア市場のレートを一時0.97%下回った。レート差は1月11日以来の大きさ。
ブルームバーグの集計データによると、香港オフショア市場の人民元は現地時間午後3時26分(日本時間同4時26分)現在、0.3%安の1ドル=6.6459元。一時は1月11日以来の安値となる6.6482元を付けていた。上海オンショア市場の人民元はほぼ変わらずの6.5798元。
この日の元の中心レートは0.02%元安方向の6.5521元に設定された。来週の中国金融市場は春節(旧正月)のため休場となる。
原題:Yuan Gap Widens Again as Depreciation Bets Swamp PBOC Fightback(抜粋)
(ブルームバーグ)中国の1月末の外貨準備高は3兆2300億ドルとなり、昨年12月末の3兆3300億ドルから減少した。中国人民銀行が7日発表した。中国は元相場下支えのためのドル売りを続けている。
ブルームバーグによる1月末の外貨準備高のエコノミスト調査の予想中央値は3兆2100億ドルだった。
原題:China January Foreign-Exchange Reserves Fall to $3.23 Trillion(抜粋)