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国際経済学

757とはずがたり:2015/08/23(日) 21:00:53

NZ、TPP交渉で強硬姿勢 乳製品市場の急変が背景に
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASH8L4CY6H8LUHBI00R.html
08月22日 23:50朝日新聞

NZ、TPP交渉で強硬姿勢 乳製品市場の急変が背景に
「ニュージーランドの酪農業界はいま最悪の状態だ。TPP交渉で政府が妥協するなど許されない」と話すアンドリュー・ホガードさん=ニュージーランド北部キウイティア、郷富佐子撮影
(朝日新聞)
 大詰めを迎えている環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で、ニュージーランド(NZ)が攻勢に出ている。7月末の閣僚会合では、日本などに乳製品の輸入拡大を要求。強硬姿勢の背景には、この数カ月で急変した世界の乳製品市場に国内の酪農家が悲鳴を上げていることがある。

■乳価が2年で半額以下に 酪農家は悲鳴

 NZの酪農界に8月上旬、衝撃的な知らせが走った。国内生乳シェアが9割近い乳業大手フォンテラが、来年度の生産者乳価格の見通しを「乳固形分1キロ当たり3・85NZドル(約316円)」と発表。史上最高を記録した2014年度の8・4NZドル(約690円)からわずか2年で半額以下への急落に、国内の酪農家たちは頭を抱える。

 「下落のうわさは7月からあった。せめて4月にわかっていたら対処できたが、どうしようもない」

 首都ウェリントンから約160キロ北のキウイティア地区の広大な農地で、乳牛約550頭を飼うアンドリュー・ホガードさん(40)は暗い表情で話した。8月は出産ラッシュで50頭近く生まれた日もあったが、「コストカットのために頭数を減らして乗り切るしかない」。子牛を肉牛用に回すなどして、520頭前後まで減らす予定だという。

乳価格が急落したのは,市場に乳製品あふれているためだ。ロシアが欧州連合(EU)による制裁の対抗措置として農産物の輸入禁止を延長したことや,乳牛管理が改善した中国で国内生産が増えて輸入量を減らしたことなど,世界規模の要因によるとみられる。

日本の低関税輸入枠に不満

人口約450万人のNZで飼われる牛の頭数は約500万頭にのぼる。14年度の生乳生産量は207億リットルで,酪農による輸出収入は181億NZドル(約1兆5千億円)。乳製品の95%は150ヶ国以上へ輸出され,最大は中国だ。NZ統計局によると,中国への輸出総額の半分近い約53億NZドルを粉ミルク向けなどの粉乳が占めている。

酪農の国際競争力を高めるために,01年に協同組合型の乳業メーカーのフォンテラが設立された。その後,中国の乳製品の需要増とともに成長した。乳牛に切り替える農家が増え,かつてNZの代名詞だったヒツジは減少。今年度は72年ぶりに3千万頭を割り込んだ。

ところが,乳製品の価格は14年前半をピークに,世界情勢の変化で下落を始めた。酪農大国NZは影響をもろに受け(た)。…経済への不安が強まるなか,行き場を失った乳製品を「TPPが救えるか」どうかに注目が集まっている。


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