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国際経済学

388千葉9区:2009/05/31(日) 00:16:16
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/TKY200905020091.html
IT技術者、占い頼み インド・バンガロール 経済危機異聞(1)
2009年5月9日

 インド南部、バンガロールにある瀟洒(しょうしゃ)な住宅街。

 パソコンに名前、生年月日を入力すると、「金運」「生命運」などを示す九つの星の位置が画面に示された。

 「最近、浪費してるね。少し控えた方がいいんじゃないか」。占星術師として20年以上のキャリアがあるアルビンドさん(68)の声が響く。

 信心深いインド人の間で占星術は人気があり、この近所だけで100人ほどの占星術師がいる。よく当たると評判のアルビンドさんのもとには1日に3〜4人、週末はその倍の人数が訪れる。「ほとんどがIT(情報技術)関係者。いつ解雇されるのか、そんな相談ばかり」。客はこの1年でぐんと増えた。

 大手企業でプログラマーとして働くクマールさん(39)は社内失業状態だったが、占いに従って会社を変え、仕事にありついた。でも不安は尽きない。幸運をもたらす宝石をアルビンドさんから買い、呪文を唱える日々が続く。

 サファイアやエメラルドといったアルビンドさんが扱う宝石は1万ルピー(約2万円)ほど。安くないが飛ぶように売れる。「数学や情報処理が得意でも、明日を見通すことはできないからね」

 インドのシリコンバレーと呼ばれた街を今、不確実性という妖怪が徘徊(はいかい)している。

 「先が見えない。史上最悪の事態だ」。バンガロールに本社があるIT大手インフォシスの09年1〜3月期決算は、ドル建て収入が前年同期比で1.8%減少。年20〜30%の成長から一転、創業以来初のマイナスとなったため、ゴパラクリシュナン最高経営責任者(CEO)はいら立ちをあらわにした。最大の要因は、売り上げの6割を占める米国向けの低迷だ。金融機関などがIT投資を減らしたあおりを食った。

 「国内雇用を優先するオバマ米政権がアウトソーシングを減らす」との懸念が広がる。米国では4月に学資ローン最大手のサリー・メイ、デルタ航空がインドへの業務委託をやめると発表。JPモルガン・チェースもコールセンター業務を米国に戻すと伝えられる。

 プログラム技術者サンパットさん(35)は3月、大手企業を「自主退社」した。夜7時から早朝までの仕事をさせられて体がもたず、配置換えを申し出たら上司に呼び出された。「1週間以内に退社してほしい」

 同じ境遇で解雇通知を受けた同僚を見て決意した。「解雇通知を受けたら、同じ業界で再就職できないのが慣習。受け入れるしかなかった」。住宅ローンを抱え、年老いた親から借金をしている。

 05年にできたIT技術者のための労働組合「ユナイツ・プロフェッショナルズ」には相談が殺到している。「ITのような新興産業には労働者を守る組織がない。みなどうしたらいいか分からずにいる」とシェカール事務局長。

 シェカールさんの推計ではこの半年でインド全土で約5万人のIT技術者が事実上、解雇された。「毎年30万人の雇用を生み出したIT業界から、この1年で20万人が去るだろう」。最近、業界大手の人事担当者のコメントが新聞をにぎわせた。


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