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応用栄養学特論

1891とはずがたり:2017/10/27(金) 16:47:40
>>1890
高価格のメニューを投入したところ

川野: ワイルドステーキに続くヒット商品がなかなか生まれない。…

川野: 「…お客さまから「肉をたくさん食べたい」という声が多かったので、より肉感を出したメニューを増やしました。肉のボリュームを増やしたり、質を上げたり、すると評判が良かったんです。単価を上げたのですが、売り上げも伸びました。原価率も上がりましたが、販売価格も上がるので、粗利額も増えました。また、お客さまからは「お得に感じる」といった声が多かったんですよね。

 客数は順調に伸びていき、2014年2月に事故前の売り上げを超えました。また、券売機を止めてレジに切り替えました。それまではファストフードのステーキ店として運営してきましたが、1000円以上のステーキを食べるのに券売機で食券を買うのはちょっと嫌ですよね。また券売機で食券を買うときって、ちょっとプレッシャーを感じることがありますよね? 後ろで人が待っていたら「早く決めなければいけない」と感じて、食べたいと思っていたモノと違うモノを選ぶことも。

 そうした不満を解消するために、券売機を廃止して、レジを導入。お客さまから「オススメはどれですか?」といった質問にも答えることができるようにしました。結果、顧客満足度が上昇してきました。

消費者の胃袋をつかむことは難しい

土肥: 当時は値下げ商品が相次いでいたので、社内から値上げすることに反対の声はなかったですか? 「また、お客さんが逃げるじゃないか」と。

川野: ありました。ただ、数店舗でテストをしました。ステーキ250グラムで価格はそのまま、ステーキ300グラムで値上げ。どちらが売れたと思いますか? 300グラムだったんですよね。

土肥: 消費者の胃袋をつかむって、難しいですねえ。価格を下げたら怒られる、ボリュームを減らしても怒られる。逆に、価格を上げて、ボリュームを増やすと、喜ばれる。資料をみると、その後売り上げは順調に回復していくわけですが、当時いまのような状況を想像していましたか?

川野: いえ、まったく。O157の事故があって、売り上げは激減。ワイルドステーキがヒットしたものの、その後は迷走が続いていました。そうした中で、原点に戻るしかなかったんですよね。ボリュームのある肉をきちんと提供するしか。以前は売り上げが低迷している店舗は割引をしていましたが、それって店の価値を下げるだけなんですよね。というわけで、いまは一切割引をしていません。



 カニバリはないのか? というご質問についですが、結論から言うと「ありません」。

土肥: 本当ですか? 東京の錦糸町、神奈川の横須賀、大阪の難波などでペッパーランチの近くに、いきなり!ステーキの店がありますよね。

「いきなり!ステーキ」登場で、カニバリは?

川野: でも、どのペッパーランチも売り上げは伸びているんです。なぜか。「わざわざ」がキーワードだと思っています。

土肥: わざわざ? どういう意味でしょうか?

川野: いきなり!ステーキで食べたいので、わざわざ足を運ぶ人は多い。一方、ペッパーランチを食べたいので、わざわざ足を運ぶ人は少ない。

 いきなり!ステーキを食べるために、電車に乗って来たけれども行列ができていた。時間がないので並ぶのは嫌だなあと思っていたら、近くにペッパーランチがあった。その店は行列ができていないので、待たずにすむ。しかも座って食べることができる。「じゃあ、ペッパーで……」という人が多いようです。また「以前ペッパーランチで食べたことがあるけれど、しばらく食べていない」「食べたことがなかった」といったお客さまが増えています。

 ペッパーランチのオーナーさんに「近隣に『いきなり!ステーキ』ができる計画があるんです」と伝えると、ほとんどの人が「それは止めてくれ」と言っていました。でも、いきなり!ステーキが近くにできてもペッパーランチの売り上げは伸びているんですよ、といった事例をお伝えすると、納得されるケースが多いですね。いきなり!ステーキは集客力があるので、その相乗効果がでているのではないでしょうか。


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