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応用栄養学特論

1265とはずがたり:2014/03/10(月) 13:16:49
>>1264-1265
 そればかりか、それまでにない大型の新商品を発売し大々的にアピールするなど、ベーシックな商品に回帰するのとは正反対の路線を取ったように見える。

 また、ハンバーガーを値上げする一方で他の商品を値下げしたりと、一般の消費者にとっては価格戦略がわかりづらく、“安いマック”という印象はかつてほどない。さらに、スターバックスなどのコーヒーショップの需要を取ろうと質の高いコーヒーを提供し始めたが、同じくコンビニエンスストアも店頭での本格コーヒーの提供を一気呵成に展開し始めたため、話題性はかき消されてしまった。

 かように、どこを目指しているのかわかりにくい上に、ほとんどの策が不発に終わったというのが、この2年間だったのだ。

売り上げ低迷で効率化策も一時停止中

 売り上げの減少ばかりに注目が集まっているが、実は、裏側の構造改革も停滞している。

 日本マクドナルドHDは08年から、直営店をフランチャイズ方式に切り替えてきた。背景には、日本のマクドナルドは世界の中では売上高こそ大きいが、利益率は高くなく、効率化が求められていたということがあった。

 フランチャイズ化して自社で所有していた店舗を地方の企業などにまとめて売却し、運営を任せることで資産が減れば、より身軽で筋肉質になることができるのだ。

 事実、07年に全店舗数の28%だったフランチャイズの比率はわずか4年後の11年には倍増して60%を超え、その後は70%に迫ろうとしていた。

 さらに、原田会長はいったんフランチャイズに切り替えた上で、土地と建物をあらためて日本マクドナルドが所有し直し、それをフランチャイズ店舗を運営する企業に貸して、賃貸収入を得るというモデルを考えていた。この方式は実際に米国のマクドナルドが採用している。

 しかし、売り上げ不振を受けて既存店への投資と立て直しに集中するため、直営店のフランチャイズ化のスピードをこの1年間は緩めている。身軽になった上で賃料まで得るという2段階での効率化を考えていたが、売り上げ減少がすべてを止めてしまったのだ。

 外資系企業を渡り歩いてきた原田会長は、日本企業のトップにない強さを持っている。一方で指導が強烈過ぎるからか、日本のマクドナルドでは、マーケティング担当の幹部が短期間で転職していった。また別の部署では、1週間ほどで社を去った幹部もいたという。しかし、成長下では原田会長の強い姿勢はリーダーシップと評価されてきた。

 現在は、その原田会長、本国の意向をくんだカサノバ社長、さらに原田体制以前から残る社員がモザイク状に入り交じっている。迷走している中では、この体制の問題点が噴出するかもしれない。

 カサノバ社長が求心力とリーダーシップを発揮し、わかりやすい方針を社内外に打ち出さなければ、迷走したイメージはぬぐい去れないだろう。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 清水量介)


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