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応用栄養学特論
1158
:
荷主研究者
:2013/01/20(日) 10:18:27
>>1157
●独特のFC方式で店舗増大
では、いかにして1204店という店舗数に増えていったのだろうか?
店舗数増加を支えているのは、「ブルームシステム」と呼ばれる社員へののれん分け制度である。ココイチの店舗はフランチャイズ(FC)方式で運営されているが、FCオーナーを一般から募集していない。すべて社員からの独立である。
FCオーナーを目指す人が、「独立候補社員」として入社。リクナビに掲載されている求人広告によると、独立まで2〜5年勤務して、この間に繁華街、駅前、ロードサイドなどさまざまな立地の店舗を約10店経験する。一般からオーナーを募集するFCチェーンでは、どこでも3週間程度の事前研修を経て店舗をオープンするが、ココイチでは事前研修に2〜5年をかけている計算だ。
しかも開業資金の融資を受ける際には、本社が債務保証をしてくれる。だから、どんどん独立できるのである。リクナビ掲載内容によると、すでに445人が独立し、彼らの平均年収は1000万円だという。
壱番屋本社は愛知県一宮市にあるが、名古屋市内の飲食業者は、ココイチのFC方式を次のように見ている。
「他の飲食FCチェーンに比べて、ココイチのFCオーナーは社員として数年間を過ごしているだけに、本部との一体感が強い。ココイチからは、他の飲食FCチェーンのような、本部とFCとの不協和音が漏れ伝わってこない」
そして、こうした強みを有するココイチを育て上げたのが、創業者の宗次徳二氏と妻の直美氏の二人三脚によるリーダーシップである。業界内では、「他のカレーチェーンが成長しないのは、宗次夫妻がいないからだ」という声も聞かれる。
消費者の立場からは、複数のカレーチェーンが拮抗したほうが、商品、サービス、価格でありがたみが出る。しかし、こうして見ると「ココイチを追随せよ」と他のカレーチェーンに求めても、一朝一夕には難しそうだ。カレー好きにはアンチ・ココイチも多いだろうが、対抗できるチェーンは当分現れそうになさそうだ。
(文=編集部)
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