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鉄道総合スレッド

419とはずがたり:2004/02/08(日) 11:00
http://mytown.asahi.com/chiba/news02.asp?kiji=3841
三セク路線負債の構図(上)
 「県庁までの道が分からなかったので……」

 平日の昼下がり、小見川町のパート女性(43)は、モノレールに乗った理由をこう語った。千葉駅から県庁方面に向かう2両の客は、わずか十数人だった。

 千葉都市モノレールは、88年の開業当初から乗客数が伸び悩んでいる。現在の1日の平均利用客は4万5千人程度。着工した81年の需要予測では、01年度には約16万人としていた。3分の1以下だ。

 「これまでの事業方式が維持できないことが分かった。延伸しても改善するものではない」

 昨年12月の第2回「千葉都市モノレール評価・助言委員会」で、事務局は02年度末で183億円の累積赤字が30年後に、600億〜700億円に膨らむと予測した。

 焦点だった千葉駅−県庁前駅の路線の扱いは、千葉市立病院まで「延伸」しても、「現状」のままでも、「廃止」しても、業績に大きな差はなかった。

 「延伸すれば業績は改善する」と主張してきた千葉市の関係者らは、ショックを隠せなかった。延伸で見込める乗客数の増加は1日7千人程度。焼け石に水だ。

 いまでも日々発生する人件費や電気代などの営業費用を回収するだけの運賃収入はある。減価償却費を除けば年10億円程度の営業黒字になっている。だが、金利の支払いや借金返済をするには足りない。さらに車両など多額の設備更新時期が迫っている。

 同社の02年度末の借入金は約300億円。日本政策投資銀行と県と千葉市に、それぞれ約100億円の借入金残高がある。銀行へは毎年きっちり返済しているが、返済資金は県と市からの無利息融資に頼っている。年間数億円の銀行利息も県と市に全額肩代わりしてもらっている。

 銀行からの借入金は減るものの、県と市からの借入金が増え続ける。元利返済のため10億円程度の税金が毎年、モノレールを走らせるためにつぎ込まれている。

 「廃止」も楽ではない。県と市はこれまで、モノレールが走る軌道や駅などの建設に2千億円以上の投資をしてきた。設備の撤去費用は巨額だ。千葉駅−県庁前駅の1・7キロだけで、廃止した場合の費用は約100億円と見られる。全路線15・4キロを廃止・撤去するには1千億円近くかかるかもしれない。

 「たとえ税金を投入しても、なくなるのは困る。従業員はモノレールで通勤しているので……」。動物公園駅近くの会社を経営する女性(73)は、モノレールの行く末に気をもむ。

 「県や市から天下りした人が経営しているのが問題。民間から優秀な経営者を連れてくれば、赤字も税金負担も減らせるはず」

                            (吉田拓史)


 〈千葉都市モノレール〉県と千葉市が26%ずつ出資。営業距離は15・2キロ、全18駅。車両数は40両。従業員177人。赤字の最大の原因は利用者の伸び悩みで、特に千葉駅−県庁前駅が少ない。県庁職員の利用を期待したが、近くにJR本千葉駅があるため、経済性や合理性がないとして、モノレールの県庁前駅利用には通勤手当が支給されない。

      ◇

 県内の第三セクターのうち8社が01年度決算で債務超過に陥っている。ワースト3はいずれも交通機関だ。累積赤字額(02年度末)は(1)東葉高速鉄道740億円(2)北総開発鉄道404億円(3)千葉都市モノレール183億円。巨額の赤字に苦しむ路線に乗って考えた。


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