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石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=

650やおよろず:2007/02/23(金) 09:29:38
>>648

 伝統的社会が、工業社会になり、高所得・高消費・高生産の時期を経て、所得の限界効用の逓減により低成長期に移行する。
 こんな感じの先進国の経済成長と終焉に関する考察だと思うのですが、これが現代の後発国にも当てはまるのかどうかが論点ですね。

 ロストウの時代は、工業国=先進国であったように思います。
 現代のブラジルをロストウを持って語る場合に、工業国化の可能性と先進国化の可能性とを峻別する必要性があるのではないでしょうか?

 リストによれば、自由貿易体制の下では、後発国が先進国に並ぶことは無く、下位の段階におかれると主張しています。
 この論をとると、ブラジルがアメリカの経済体制に組み込まれてしまっているとすれば、アメリカ経済圏における下位構造をなすだけで、先進国段階には到達しないことになります。
 現在の先進的な産業は金融であり、ブラジルは金融資本に従属した形での経済発展しか遂げられないのではないでしょうか?
 ロストウの時代の先進国は「先進工業国」であり、このモデルでブラジルが「テイクオフ」しても、「後進工業国」止まりかとおもいます。
 よって、ロストウの「離陸」を先進国への「離陸」とした場合には、それはないかなと思います。

 ロストウの「離陸」を工業国への「離陸」とした場合には、アメリカ経済圏の下部構造たる工業国としてだと思います。
 けれども、それが、高所得・高消費・高生産という好循環に結びつくのかどうかは論点になりそうですね。
 生産力の上昇が、果たしてブラジル人の所得の向上に直結し、成熟した市場が誕生するのか否か?

 それに、ブラジル自体が、中国・インド型を志向しているのか、ロシア型を志向しているのかというのも論点ですね。
 ブラジルはインド・中国に比べて1人あたりのGDPが高く、また、ロシアほどにエネルギーの余剰があるわけでもない。
 かなり中途半端な位置にいると思います。
 インド・中国のエネルギー問題がブラジルの成長にも大きく関わってくるんではないでしょうか?
 中東原油が高騰すれば、工業において、ベネズエラの石油と代替資源の点からはブラジルが優位になると思います。


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