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石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=

590とはずがたり(2/2):2006/12/08(金) 22:51:37
>>589-590

 ◆大幅なコスト削減条件

 政府は、10年度中にバイオエタノールを含むバイオ燃料を輸送用に年間50万キロリットル(原油換算)使う目標を掲げる。このうち国産エタノールは5万キロリットル。さらに安倍首相は1日、国産目標をガソリンの消費量の1割(原油換算で360万キロリットル)程度に増やすよう指示した。

 しかし、現状は北海道や沖縄など6カ所の実証事業で年間30キロリットルの生産だけ。今後、食品副産物や余剰品、廃木材からのエタノール製造を進め、田畑で育てる資源作物にも広げる想定だ。

 環境省のエコ燃料利用推進会議は、農地利用が可能な全国の調整水田71万ヘクタールのうち3万〜6万ヘクタールを利用すれば、コメから年7万5000〜15万キロリットル生産できると見込む。そうなれば、バイオ燃料の中では沖縄のサトウキビや北海道の規格外小麦の供給可能量を上回る。

 コメのエタノール化で最大の課題は、コスト削減だ。全農によると、食用米の販売単価が1キロ平均350円なのに対し、燃料用は、ガソリンや外国産エタノールとの価格競争を考えると20円にする必要がある。

 食用米との同時生産を想定して機材費は考えず、農薬の使用を控えたり、無人ヘリを利用した直播(じかま)きにしたりすれば、1キロ23円台にまでコストを落とせる、と全農は試算する。それでもなお収支は合わない。さらに品種改良などで収量を上げるにしても、政府が補助金を出すなど生産を支える新たな仕組みが必要になるとみられている。

   ◇  ◇

 ◆荒廃止める光明に

 コメの燃料用栽培は、長年の「減反」政策を覆すことになりかねないため、農水省内でも強い反発が予想される。「食べものを燃料に回す」ことへの抵抗感を抱く人もいる。

 しかし、エタノール化に取り組む築上町の担当者は「このままでは日本の農業は立ちゆかなくなる」と懸命だ。地域の衰退にあえぐ農村にとって、水田を生かす道は光明と映る。今のままでは水田の荒廃はさらに進み、地域振興への希望も抱けない。コメのエタノール化は、本気で検討していい施策だろう。

   ◇  ◇

 【バイオエタノール】 サトウキビやトウモロコシ、木材などの植物資源(バイオマス)を発酵させ、蒸留・脱水してできるアルコール。ガソリンと混合して自動車燃料に使われることが多い。

 排ガスとして二酸化炭素は出るが、植物は二酸化炭素を吸収して成長するため、バイオエタノールを混ぜた分だけ排出量が減ったとみなされる。世界のエタノール生産量は約4600万キロリットルで、過去5年で2倍以上に急増。ブラジル、米国、欧州、中国、インドなどで導入が進む。


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