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石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=
1755
:
とはずがたり
:2014/08/18(月) 12:20:23
>>1754-1755
稚内の北方約40キロメートルにあるサハリンの、東部海岸沿い(北緯52度近辺)の浅い海底下に、天然ガスが眠っている。東京からサハリンまでは、津軽・宗谷の2つの海峡を挟んでいるがほとんど地続きと言ってもよく、直線距離で沖縄より近い(東京〜サハリン間は直線距離で約1900キロメートル)。
このように日本から極めて至近距離にあるサハリンの天然ガスは、1980年代から日本とロシアの共同事業によって発見され、米エクソンモービルや英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルといった巨大石油会社も事業に参加してきた。
天然ガスの現在の確認可採埋蔵量は2兆110億立方メートル(「サハリン1」プロジェクトの区域が4850億立方メートル、「サハリン2」区域が5000億立方メートル、「サハリン3」区域が1兆260億立方メートル)であり、日本全体の天然ガス消費量の約20年分である。サハリン2からは既にLNGという形で日本をはじめ、中国・韓国などにも供給されている。
サハリン1では、2000年前後にエクソンモービルがサハリンから北海道を経由して首都圏に結ぶパイプライン輸送を提案したが、主要な買い手である電力業界が拒否した経緯がある。天然ガスの国際パイプライン敷設をきっかけに、日本にも電力自由化の波が押し寄せ、料金値下げ圧力が高まることを懸念した電力業界がこの提案を拒否したとするのが関係筋の見方である。
だが、現在は全国の原子力発電所が運転停止となり、火力発電所の天然ガスの需要が急増している。また、買い手側にとっては調達方法の多様化が喫緊の課題であり、10年前と状況が様変わりしている(2000年当時の構想は、漁業補償の面で問題がある海上ルートであったが、現時点では国道など陸上にパイプラインを敷設する計画である)。
資源エネルギー庁幹部も「新たな選択肢としてパイプラインがあれば、非常に意味がある。何とか前に進めたいという気持ちを強く持っている」として、10年来の同庁の方針変更を表明し、民間企業側の前向きな取り組みに期待する姿勢を鮮明にしている。
年間6兆円のLNG輸入額を3兆6000億円に縮減
このプロジェクトは、ロシア側にとっても天然ガスの輸出先の新規開拓という点で魅力的である。それゆえ、日本がサハリンから天然ガスをパイプラインで輸入する場合、宗谷海峡での国境渡し価格が欧州向けと同等になることは間違いないだろう(ドイツなど西欧向けのパイプライン輸出価格は、現在の日本のLNG輸入価格の約6割である)。
この条件でロシアからの天然ガス供給が実現すれば、ロシア以外の国から新規LNGを購入する際の、価格引き下げへの効果的な交渉カードとすることができる。
LNG価格をサハリンからのパイプラインガス価格に切り替えたと仮定すれば、年間6兆円のLNG輸入額(2012年)が3兆6000億円に縮減できる。パイプラインの事業規模は5000億〜6000億円程度であるため、初期投資が早期に回収できることは確実である。
ロシアからの天然ガス供給は、米国のシェールガスのように制約要因はない(米国の天然ガス先物価格は2014年に入っても、2012年の約2倍である5ドル前後と高止まりの状態が続いている)。サハリン以外にも、東シベリア地域にはコビクタやチャヤンダなどの大ガス田が手つかずで残っているのだ。
(不安要因として、ウクライナとのガス紛争を抱えるなどロシアの政治リスクを懸念する声は根強い。だが、天然ガスを大量に輸入している欧州企業のロシアに対する信頼性は依然として高い。詳細は拙書『シェール革命の正体』を参照されたい。)
日本の天然ガス消費量は全世界の3%強であり、電力や原油の消費量のシェアの5%に比べて少ない。この国際パイプラインが起爆剤となって国内にパイプライン網の整備が進み、天然ガスの導入が促進されれば、中東産原油の依存を飛躍的に下げることが可能となる。
日本のエネルギー安全保障面から見て、サハリンの天然ガスの価値は計り知れないものがある。官民挙げて早急にパイプライン敷設を実施すべきである。
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