したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=

1732とはずがたり:2014/07/10(木) 17:19:18
>>1731-1732

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20131003METI_consumption2011_556px.jpg
図1 エネルギー源別に見た2011年度比の消費の増減。出典:資源エネルギー庁

 東日本大震災以前の2010年度と比較するとより傾向がはっきりする(図2)。電力は8.0%減と大きく下がり、石油も4.1%減となっている。この2つが全体の量の減少にも大きく効いていることが見て取れる。総需要では4.2%減となった。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20131003METI_consumption2010_556px.jpg
図2 エネルギー源別に見た2010年度比の消費の増減。出典:資源エネルギー庁

 資源エネルギー庁は最終エネルギー消費を4つの部門ごとに集計している。産業部門、家庭部門、業務部門、運輸部門だ。4部門の中で最もエネルギー消費が大きいのは産業部門であり、最も少ないのが家庭部門だ。1990年度比の削減率では産業部門が最も大きく11.2%減、業務部門と家庭部門は逆に増加が著しかった。それぞれ36.9%増と23.2%増である(図3)。なお、資源エネルギー庁がいう業務部門とは、企業の管理部門などの事務所・ビル、ホテルや百貨店、サービス業などの第三次産業を指す。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20131003METI_sector_556px.jpg
図3 部門別最終エネルギー消費の推移。出典:資源エネルギー庁

エネルギー供給も減少したが化石燃料が増加

 第2の特徴はエネルギーの供給も減少したことだ。2012年度の2万838PJという一次エネルギー国内供給量は、前年度比1.5%減に相当する。エネルギー供給の内訳は石油が44.4%、天然ガスが24.5%、石炭が23.3%だ。

 ただし増減の内容を見ると必ずしも安心できない。原子力は2011年度比で84.3%減少したものの、火力発電が増加したため、石炭が同4.4%増、天然ガスが同3.5%増、石油が同1.4%増となったからだ(図4上)。

 この傾向は2010年度と比較するとよりはっきりする(図4下)。原子力は94.4%減だが、天然ガスは20.4%増、石油は4.7%増だからだ。総供給では5.6%減である。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20131003METI_supply_556px.jpg
図4 エネルギー源別に見た一次エネルギーの国内供給量の変化。出典:資源エネルギー庁
 この結果、化石エネルギー依存度と石油依存度がいずれも上昇し、特に化石エネルギー依存度は92.5%と9割を突破した(図5)。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/epower/yh20131003METI_ratio_562px.jpg
図5 化石エネルギー依存度と石油依存度の推移。出典:資源エネルギー庁

二酸化炭素排出量が増加

 第3の特徴は二酸化炭素(CO2)の排出量が増加したことだ。2012年度の排出量は1207Mトン。前年度比で2.8%増加した。化石燃料の供給量が増えている以上、当然の帰結といえる。1990年度比で13.9%増、2010年度比でも7.4%増だ。

 なお、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2013年9月27日に最新の分析結果を発表している。それによれば、地球温暖化の原因が人為起源の温室効果ガス(CO2など)である可能性は「95%以上の確信度で極めて高い」という。

 今回の速報値から分かる今後の方針は3つある。CO2削減に役立つエネルギー源を育てていくこと、化石燃料への依存度を下げるエネルギー源の開発を続けること、業務部門と家庭部門のエネルギー消費削減に役立つ施策を推し進めることだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板