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石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=

1590とはずがたり:2013/12/03(火) 17:14:56

国内モデルプラントで技術を実証後、海外で量産へ

――海外での勝算は?

海外の競合相手にはすでに当社の既存技術、コスト競争力で十分伍していける。ただ、われわれは圧倒的な競争力を持ちたい。そのためには、さらなる技術革新、ワット当たりの製造コスト削減が必要だ。世界のトップグループに入れない企業は、ゆくゆくは淘汰される。だから世界ナンバーワンが究極の目標だ。“ワンノブゼム”では将来の生存は担保しえない。

生産体制も拡大していきたい。海外での生産拠点の確保も必要となるだろう。規模は市場動向にもよるが、影響力のあるポジションを獲得するには今の倍ぐらいの規模(約2GW)は最低限必要だろうと思う。今、そのプランを粛々と進めつつある。

まず、国内で造る新型工場はいわばモデルプラント。研究開発技術と生産技術の両方をしっかり確立したうえで、そのコピーを海外へ持って行く。リスクとしては、技術のリスク、製造のリスクがあるが、海外では国内では想定できないリスクもある。労務問題やコミュニティの問題などのリスクにも対応できる準備をしておく。

海外工場の候補地としては、需要のあるところ。今の環境でいえば、EU圏や米国だろう。北米、南米、アジア、ゆくゆくはアフリカも候補に入ってくると見ている。複数拠点をつくる可能性もある。

――石油事業は市況の影響を受けやすく、収益には下方圧力がかかる。生き残り策は?

市況が大きくぶれることは供給過剰態勢がある限り変わらない。これは1社でコントロールすることは難しい。しかし、大事なのは、市況がどうなろうが、当社のオペレーション競争力、もっと言えば、原油の輸送、精製、油槽所への転送、販売というトータルのバリューチェーンにおいてコスト競争力がナンバーワンになっていれば、当社の業績が相対的によくなるのは自明の理だ。業界内での断トツの競争力をつける。

当社はスケールの面で小さいことは事実だが、物事が規模で決まるのなら、これほど簡単なゲームはない。規模が大きければコストも大きい。業界の淘汰が起こるときには、生産性の高い競争力のある企業が残る。生産性とコスト競争力の向上は、太陽電池にも石油事業にも共通する目標だ。

物流や販売の管理で競争力に差が出る

石油事業における競争力とは何か。原油価格は誰が買ってもそれほど差はない。ところが、日本まで持ち込む輸送タンカーによってはいくらでも差が付く。また、自社の装置に最適な原油をタイムリーに調達できるかでも差が出る。最適な原油を最適な方法で日本に持ち込み、最も生産性の高い精製装置の運転によって製品を供給できるかだ。

そこから先は、特約店網の競争力やSS(サービスステーション)ネットワークの競争力。ここでは当社はまだナンバーワンのレベルには達していない。販売ネットワークの質的改善が今後必要となるだろう。さらにサプライと販売を管理するオーバーヘッドのコストも業界ナンバーワンになる。そうなれば、将来の業界の動向がどうなろうが、当社がリーダーシップをとれる。

当社の装置は白油化の比率が非常に高い。とりわけガソリンの抽出装置が強い。ただ、将来は中間留分といわれる灯油や軽油のほうが付加価値は高いかもしれない。大事なのは、その時々の需要動向の変化に適切に対応できる装置構成を持つことだ。場合によってはガソリン向けを他の油種向けへ変えていく必要が出るかもしれない。


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